2004 Fiscal Year Annual Research Report
トヨタ生産方式を活用した革新的な介護サービス提供方式の開発とその体系化
Project/Area Number |
16651085
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
山本 勝 名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (80024313)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 淳一 名古屋工業大学, 工学研究科, 助手 (40314083)
横井 仁史 岐阜聖徳学園大学, 短期大学部, 助教授
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Keywords | 介護保険制度 / 介護サービス / トヨタ生産方式 / 住民満足度 / システムづくり / 高齢社会 / 介護システム / 在宅ケアサービス |
Research Abstract |
わが国においては、平成12年4月より開始された公的介護保険制度のもとで、介護サービスに対するニーズや期待もますます増大してきた。このため、介護サービス提供のあり方とその方法においても抜本的な見直しと構造改革が強く求められてきた。とくに、有限な介護資源を効果的かつ効率的に活用していくことにより、「良質の介護サービスを、必要な要介護者に、必要な時、タイムリーに」提供していくための提供体制づくり(システムづくり)が早急に期待されている。 そこで、新しい発想と方法による効率的で効果的な「介護サービスのあり方とその具体的な提供方式」の開発について創造的かつ実践的な研究を推進していくことを主目的として、今回の萌芽研究に取り組んできた。 とくに、今回の萌芽研究においては、住民利用者の満足度向上(QOL : Quality of Life)をめざして、「ジャスト・イン・タイム方式の導入、情報技術(IT)の有効活用、並びに、地域関係者の適切な役割分担と連携促進」を3本柱として、トヨタ生産方式を支えている主要な精神・理念・原則・方策等を介護分野に応用した「トヨタ介護方式(仮称)」の体系化を試み、いくつかの成果を得た。 なお、本研究で開発する「トヨタ介護方式(仮称)」の実践モデル地域として、数年前より介護システムに関して共同研究を実施している豊田市を選定し、この一年間、当市の介護サービス事業者連絡協議会等と共同して、これまでに要介護者、家族介護者、介護サービス従事者(かかりつけ医、ケアマネジャー、ホームヘルパー、訪問看護師、等)に対する意識実態調査を実施(あるいは計画中)し、現在すでに多くの貴重なデータ・情報を得ている。 現在、これらの調査研究成果をもとに関連学会誌に投稿準備中である。
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