2004 Fiscal Year Annual Research Report
不完全情報下の金融資産評価に関する理論的および実証的研究
Project/Area Number |
16651090
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
澤木 勝茂 南山大学, 数理情報学部, 教授 (80065482)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
國田 寛 南山大学, 数理情報学部, 教授 (30022552)
徳永 俊史 南山大学, 経営学部, 助教授 (30329750)
赤壁 弘康 南山大学, 経営学部, 教授 (40192877)
岩城 秀樹 京都大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (40257647)
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Keywords | 資産評価 / 不完全情報 / デリバティブ / 条件付請求権 / オプション / 最適停止 / コーラブル / 二項モデル |
Research Abstract |
初年度の本研究は、資産価値を直接に観察することができなかったり、完全で効率的な市場で取引されない資産の評価についての理論的研究を中心に行なった。不完備な資本市場でのポートフォリオ選択問題の1つを取扱った。ここでの投資家は、資産価格のシグナルを観察することによって、真の資産価格を推定し、この推定値に基づいて資産配分に関する意思決定を行なうことになる。 この研究の成果として「部分情報の下での資産配布モデルについて」のテーマの下で南山経営研究第19巻2号に投稿した。本研究分担者とともに以下の研究会と国際ワークショップを開催した。 (1)第1回ファイナンス研究会:2004年7月27日(火) [報告者]布目ゆう,南山大学「SRIファンドのパフォーマンス評価」 徳永俊史,南山大学 加納悟,一橋大学 磯貝明文,MTEC「可変推移確率を持つマルコフスイッチングモデルの拡張とブル・ベア局面分析」 (2)第2回ファイナンス研究会:2004年10月5日(火) [報告者]Berna Kirkulak,北海道大学「An Analysis of High-Tech Firms in Japanese IPO Market-Evidence from Jasdaq, Mothers, Hercules」 廣瀬勇秀,三井アセット信託銀行「信用取引と投資家心理」 (3)南山ファイナンス国際ワークショップ:2004年12月11日(土)・12日(日) [報告者]Stanley Pliska (University of Illinois at Chicago)「Optimal Mortgage Refinancing with Endogenous Mortgage Rates : An Intensity Based Equilibrium Approach」 Yuri Kifer (Hebrew University)「Error Estimates fbr Binomial Approximations of Game Options」 他10名 また、本研究代表者は、3月12日〜19日までカンタベリー大学(クライストチャーチ、ニュージーランドに海外出張し、数理ファイナンスワークショップで研究報告をするとともに最近の金融工学についての情報交換を同ワークショップ参加者と行なった。
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Research Products
(11 results)