2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16651108
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
森井 孝 京都大学, エネルギー理工学研究所, 教授 (90222348)
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Keywords | ナノバイオ / 核酸 / 分子認識 / リセプター / ケミカルバイオロジー / コンビナトリアルケミストリー / RNA / ペプチド |
Research Abstract |
我々はすでに生体高分子RNAとペプチドをもとにして、RNAとペプチドのサブユニットから形成される機能性組織体を設計し、RNAサブユニットをライブラリー法によって機能化し、リボヌクレオペプチドリセプターを作製する方法論を開発している。 本年度の研究では、 (1)RNAサブユニットを機能化したリセプターをもとにして、ペプチドサブユニットをライブラリー法によって機能化し、リボヌクレオペプチドリセプターの結合能・識別能を向上させる方法論を開発した。これによって、アデノシン三リン酸(ATP)とデオキシアデノシン三リン酸(dATP)の識別が可能なRNPリセプターが得られた。 (2)ATP結合性RNPリセプターのペプチドサブユニットをもとにしてStructure-based designを行い、コイルドコイル構造を有するRNP複合体を作成した。現在、コイルドコイルRNPのリガンド結合時の構造変化を解析中である。 (3)構造変化を伴いながら、NADとNADHを識別するリボヌクレオペプチドの作製。T7ファージをもとにして、Revペプチドと7アミノ酸のランダム領域をループ構造として有するペプチドライブラリーを作成した。このループRevペプチドライブラリーとATP結合性RNPリセプターのRNAサブユニットから作成したRNPライブラリーをもとにして、NAD結合性RNPを得た。NADHとNADの選択性等について現在検討中である。 (4)リン酸化チロシンに対するテーラーメイドリセプターを開発した。チロシンとリン酸化チロシンを識別するRNPリセプターを作成した。リン酸化チロシンおよびそのN末端側ペプチド結合加水分解遷移状態を認識するリボヌクレオペプチドリセプターの作製を試みている。
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