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2006 Fiscal Year Annual Research Report

スターリンの対日政策に関する基礎的研究:1931-1953年

Research Project

Project/Area Number 16651116
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

寺山 恭輔  東北大学, 東北アジア研究センター, 助教授 (00284563)

Keywordsスターリン / 日ソ関係 / ソ連外交 / 日本外交 / ソ連極東 / 東北アジア
Research Abstract

・ソ連の外交史料館では、主として1930年代に駐日全権代表を勤めたユレネフが残した外交日誌を分析した。東京で面会した政治家、外交官、知識人、新聞記者らとの会談内容が克明に記録されており、日本側の日記、回想録、書簡と照合、比較・検討することにより日ソ双方の考え方を立体的に考察することが可能となる。ただし、平成17年度にモスクワのロシア外務省公文書館で行った調査時に、次回訪問時の引渡しを約束して関連文献の複写を請求していたのだが、平成18年9月に同館を再訪したところ、文書館の勝手な方針変更(コピー請求枚数の事後的な制限、文書史料へのアクセス自体への制限等)のためコピーを得ることができず、本来の計画通りに研究を遂行できなかった。ロシアにおける外交分野に関する史料収集の困難さを改めて痛感した。これからの研究にも支障をきたす可能性があるため、この問題への対応をめぐって、ロシアの研究者とも連絡をとりながら対応策を検討中である。
・戦後10年間の日ソ関係に関して、終戦記念日(日本及び朝鮮半島における8月15日とソ連、中国における9月3日)に焦点をあてた論考を執筆し、スターリンの対日政策の変化、彼の死後に訪れた変化について考察した。2007年8月に出版される予定である。
・平成18年度は、9月に約1ヶ月間モスクワに滞在し、ロシア外務省外交史料館、ロシア連邦国家史料館、ロシア国立図書館等で史料収集にあたったが、上述した通り、外交史料館での史料収集は実り多いものとはいえなかった。一方で、ロシア連邦国家史料館では、迅速な対応のおかげで人民委員会議関連の多数の史料を閲覧、収集することができた。また、ロシア政治社会史史料館では政治局の対日・対極東政策に関する史料を収集し、現在も内容の分析を続行中である。
・図書館では関連文書の複写をするとともに、ロシア滞在中にはスターリン時代を中心に、ソ連史に関連した文献を広く収集できた。

  • Research Products

    (5 results)

All 2007 2006

All Journal Article (4 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 戦間期のソ連西北部国境における民族問題とスターリンの政策 : フィンランドとレニングラード、カレリア2007

    • Author(s)
      寺山 恭輔
    • Journal Title

      史林 90巻1号

      Pages: 147-178

  • [Journal Article] 革命ロシアからの密使と中国-ミュレル,ポポフ,ヴィレンスキー・シビリャコフ,ユーリン・ミッション,ポレヴォイ,ストヤノヴィチの活動を中心に-2007

    • Author(s)
      寺山 恭輔
    • Journal Title

      初期コミンテルンと東アジア(初期コミンテルンと東アジア研究会編)(不二出版、第四章)

      Pages: 177-231

  • [Journal Article] レザーノブ遣日使節団の提唱者、ロシア宰相ニコライ・ルミャンツェフ2006

    • Author(s)
      寺山 恭輔
    • Journal Title

      東北アジア研究センター研究シリーズ 7号

      Pages: 239-265

  • [Journal Article] ロシアにおける田中上奏文2006

    • Author(s)
      寺山 恭輔
    • Journal Title

      ロシア史研究 78号

      Pages: 38-45

  • [Book] 初期コミンテルンと東アジア2007

    • Author(s)
      初期コミンテルンと東アジア研究会編
    • Total Pages
      338
    • Publisher
      不二出版

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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