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2004 Fiscal Year Annual Research Report

実験的な音律の多様性に関する研究、ならびにその可能性を模索する創造と実践

Research Project

Project/Area Number 16652009
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

藤枝 守  九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 教授 (80346858)

Keywords音律 / モノコード
Research Abstract

「音律」という音楽の重要な基盤に対して、これまでの歴史観を相対化しながら、実験的な方向を模索している本研究では、本年度において、合奏団「モノフォニー・コンソート」の公演の開催(2004年、11月)という実践を行ないながら進められた。この公演では、アメリカの作曲家、ルー・ハリソンの音楽に焦点を当てながら、ハリソンの作品にみられる異なる文化圏における音律の融合という視点を提示するものであった。つまり、インドネシアのガムランにみられる音律を日本の箏という楽器に適用した場合、その音楽性(ミュージカリティ)がどのように生みだされるかを、実際の演奏によって明らかにした。また、この合奏団に編入されている「笙」という楽器の音律がバイオリンという西欧楽器と整合する方法を検証する場となった。
さらに、音律研究のために、「モノコード」という楽器の製作キットを考案した。この楽器は、純正調にみられる整数比率による音程関係を容易に生みだすことができ、数値化される音程に対して、実際の「響き」によって検証できる方向をひらいた。今後は、モノコードによって音律の多様性がどのように響きとなって体験できるかを、ワークショップなどの場を使って啓蒙する方法を展開していく予定である。
これまでの文献研究、音楽分析を通して進められてきた音律研究の成果を踏まえながら、本年度は、演奏活動や楽器製作といったより実践的な側面が加味された研究となった。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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