2004 Fiscal Year Annual Research Report
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16652031
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Research Institution | The National Institute for Japanese Language |
Principal Investigator |
前川 喜久雄 独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門・第2領域, 領域長 (20173693)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 岳彦 独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門・第1領域, 研究員 (90392539)
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Keywords | 日本語話し言葉コーパス / 句末イントネーション / 節境界 / 文体 |
Research Abstract |
1)『日本語話し言葉コーパス』の節境界ラベルを用いて「口調」の構成要素という観点から、節境界ラベルの分布上の特徴を検討した。明示的な文末表現が生じるまでの発話の長さ(形態素数)は個人によって大きく変動する。また、学会講演と一般の講演とでは前者の方が長くなる。このような傾向は、短い文をつなげながら話を展開する発話スタイルと、長い1文をだらだらと話し続ける発話スタイルとの違い、また、講演の種類によって現れる口調の違いを捉えるための指標として考えることができる。 2)『日本語話し言葉コーパス』のイントネーションラベルを用いて、句末イントネーションの分布を調査し、あわせて句末に位置している形態素との関係を調べた。上昇イントネーションのうち、上昇調と上昇下降調とでは、発話の丁寧さとの相関が逆転していることを確認した(あらたまった発話には上昇調が多く、くだけた発話には上昇下降調が多い)。テキスト特徴との関係については、特定の節境界(「並列節ケレドモ」、「並列節ガ」「並列節ケドモ」、「理由節ノデ」等)で上昇イントネーションが生じる確率が顕著に高い(70〜90%)ことを発見した。 3)その他に、形態素の変異におよぼす発話スタイルの効果についても検討をくわえた。
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Research Products
(3 results)