2004 Fiscal Year Annual Research Report
インタネットを利用した所有名詞表現の分布と情報構造に関する理論的・実証的研究
Project/Area Number |
16652035
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大庭 幸男 大阪大学, 文学研究科, 教授 (90108259)
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Keywords | possesive expression / part-whole relation / discourse / animacy hierarchy / gender scale / focus / new information / old information |
Research Abstract |
今年度は、英語の所有表現のうち、特に所有を表す'sを伴う表現を次の5つの項目に設定して資料を収集し、データベース化した。 (1)部分全体関係を表す表現: the churche's entrance (2)身体の一部分を表す関係: John's hands, the cat's tail (3)親族関係を表す表現:John's father, Mary's cousin, Bill's children (4)いわゆる関係語とよばれる表現: John's employer, the room's occupant (5)時間関係を表す表現: yesterday's work, tomorrow's conference, last year's news 資料は、電子化されたコーパス「ICAME COLLECTION」(Brown Corpus, LOB Corpus, Freiburg-LOB, Freiburg-Kolhapur Corpus, Australian Corpus, Wellington Corpusなど合計7つのCorpusを含む)を利用して収集するとともに、インタネットを通してもさまざまな雑誌、新聞、小説、随筆等から収集した。 今年度は、本研究の初年度であるので、上記の作業に必要な機器(パーソナルコンピュタ、プリンター等)やインタネットでえられた大量の資料を分析するためのソフトウエアを整備した。また、関連する図書として、生成文法理論、機能文法、認知言語学等から所有表現関係のものを購入した。来年度は、さらに多くの資料を収集した上で、先行研究の成果と今回収集した言語資料をきめ細やかに比較検討し、この所有名詞表現の分布と情報構造に関わる一般的な規制あるいは原理を導き出すことに努める予定である。
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