• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2005 Fiscal Year Annual Research Report

多文化主義の所有論と時効法学・補償問題-日米の比較法的考察

Research Project

Project/Area Number 16653006
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

吉田 邦彦  北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (00143347)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松本 克美  立命館大学, 大学院・法務研究科, 教授 (40309084)
Keywordsアイヌ民族 / ハンセン病 / アスベスト / じん肺 / 補償 / 遺骨問題 / 蓄積的損害 / 時効
Research Abstract

本年度は、強制連行犠牲者の遺骨問題調査の継続(これについては、根室市大徳寺の連行朝鮮人労働者の遺骨の調査(釧路のかささぎの会の方と共に行い、さらに、牧の内飛行場も視察した)(2005年8月)、さらに赤平市宝生寺の遺骨の韓国遺族への返還を行ったフォーラムに参加した(2006年2月))のほかは、別の様々な「補償問題」、とくに時効が問題となる、民族間の不法行為(a)や蓄積的・累積的損害(b)の救済を扱った。
すなわち第1に、前者((a))に関しては、アイヌ民族の所有権問題(共有財産返還、観光アイヌ問題等)を扱い、釧路春採コタンの給与地の状況、厚岸のアイヌ共有財産の島ポンモシリ、阿寒の観光アイヌコタンの様子を調査し(2005年8月、10月)、成果を公表した。さらに、知的所有権の問題に関しては、オーストラリアの学者との交流(同年8月)が有益であった。また、韓国ソロクトのハンセン病施設を訪ね、現地でハンセン患者とも交流し、彼地の弁護士と補償問題について、その法的・政治的課題を検討した(同年7月)(その後、判決及び政治的解決がなされた)。
また第2に、後者((b))に関しては、尼崎のアスベスト被害を調査して京大で報告し(同年11月)さらに夕張塵肺問題について共同研究者両人によるによるシンポを開催し、夕張現地視察・岩見沢労災病院の塵肺患者との集会を試みた(同年12月)。以上の成果についても随時公表している。

  • Research Products

    (10 results)

All 2006 2005

All Journal Article (10 results)

  • [Journal Article] 日本のアスベスト被害補償の問題点と解決の方途(上)(下)-とくにアメリカ法との比較から2006

    • Author(s)
      吉田 邦彦
    • Journal Title

      NBL 829号 830号(掲載予定)

  • [Journal Article] 北海道石炭じん肺控訴審判決(札幌高判平成16.12.15判時1901号71頁)2006

    • Author(s)
      吉田 邦彦
    • Journal Title

      判例評論(判例時報) 567号(1921号)(掲載予定)

  • [Journal Article] キャンパス・セクシュアル・ハラスメント訴訟と大学の教育研究環境配慮義務-大学と加害教員の責任の並存及び大学の処分の相当性をめぐって-2006

    • Author(s)
      松本 克美
    • Journal Title

      立命館法学 300・301号

      Pages: 453-488

  • [Journal Article] 不当労働行為と消滅時効-鉄建公団訴訟東京地裁判決の時効論の検討-2006

    • Author(s)
      松本 克美
    • Journal Title

      労働法律旬報 1618号

      Pages: 19-24

  • [Journal Article] 『北海道の掘り起こし運動』と民法学研究-強制連行跡地を訪ねて2005

    • Author(s)
      吉田 邦彦
    • Journal Title

      法の科学 35号

      Pages: 168-179

  • [Journal Article] 日韓居住福祉交流の緒(いとぐち)と民法(とくに補償問題)-江原道の炭鉱都市(中山間地)の再生、済州島・ソウルの河川改修による町づくり及びソロクト・ハンセン患者を巡る居住差別の各現場を訪ねて2005

    • Author(s)
      吉田 邦彦
    • Journal Title

      東アジアにおける居住福祉の伝統と文化(日中韓居住問題国際会議学術論文集・安居楽業)(日本居住福祉学会)

      Pages: 142-156

  • [Journal Article] アイヌ民族の民法問題(上)(下)-所有権の問題を中心として2005

    • Author(s)
      吉田 邦彦
    • Journal Title

      ジュリスト 1302号 1303号

      Pages: 62-71, 48-62

  • [Journal Article] 理論を実務に架橋する:法律論・訴訟上の到達点2005

    • Author(s)
      松本 克美
    • Journal Title

      砂上の障壁 中国人戦後補償裁判10年の軌跡(中国人戦争被害賠償請求事件弁護団編)(日本評論社) 所収

      Pages: 264-275

  • [Journal Article] 鉄建公団訴訟と時効問題2005

    • Author(s)
      松本 克美
    • Journal Title

      労働法律旬報 1605号

      Pages: 32-41

  • [Journal Article] 中国人・朝鮮人強制連行問題と時効問題2005

    • Author(s)
      松本 克美
    • Journal Title

      労働法律旬報 1614号

      Pages: 39-47

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi