2004 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル経済下の貿易・投資自由化と貧困削減の関係分析手法に関する研究
Project/Area Number |
16653017
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
長田 博 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (40233506)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江崎 光男 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (60029915)
西村 美彦 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (10301219)
大坪 滋 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (40247622)
岡田 亜弥 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (00313982)
北村 友人 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (30362221)
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Keywords | 貧困削減戦略 / 貿易自由化 / 投資自由化 / PRSP / インドネシア / カンボジア / ベトナム / Pro-Poor Growth |
Research Abstract |
初年度は、次年度の具体的分析作業の準備として、以下の通りの研究を行った。 1.資料収集と文献調査による予備的研究 (1)ベトナム、カンボジア、インドネシアの貧困削減文書(PRSP)および関連文献の収集と検討 (2)世界銀行・IMFの貧困削減戦略に関する文献収集と検討 (3)成長と貧困に関する数量的実証研究論文の検討 (4)ベトナム、カンボジア、インドネシアの貿易・投資自由化情報とデータの収集 2.海外調査による資料収集とフィールドワーク (1)インドネシアの貧困削減、貿易・投資自由化について調査した。 (2)カンボジアの社会開発、教育開発と貧困削減について調査した。 (3)香港における東アジア経済学会において関連資料と情報収集を行った。 3.研究者を招聘して貧困研究に関する研究会を開催した。 (1)Gram VikasのJoe Madiath氏「インドにおける貧困削減のためのエンパワーメント」 (2)アジア経済研究所山形辰史氏「経済成長と貧困・雇用:Pro-Poor Growth論の系譜」 (3)アジア経済研究所野上裕生氏「『貧困と開発』からみた日本の経験」 (4)研究の中間成果として、(1)貧困削減戦略と貧困の関係、(2)ベトナムにおける貿易自由化が成長・貧困・所得分配に与える影響、(3)教育開発のための資金調達に関するディスカッションペーパーを刊行した。 以上の研究の結果、次年度の実施を予定している貿易・投資自由化が貧困に与える影響に関する数量的分析のフレームワーク原案が出来あがり、解決すべき課題も明らかになった。
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