2005 Fiscal Year Annual Research Report
福祉施設におけるプレイバック・シアター実践プログラムの開発
Project/Area Number |
16653045
|
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
水野 良也 琉球大学, 法文学部, 助教授 (90244285)
|
Keywords | プレイバック・シアター / 社会福祉施設 / グループワーク |
Research Abstract |
申請書の計画通りに、専門家からの助言指導(研修)を受け、プレイバック・シアターにおけるスキルアップと理解を深めることに成功した。具体的には、コンダクティング、アクティング、ミュージックなどについて、それぞれの基本確認とスキルアップを図り、プレイバック・シアターを実践していく立場として必要な知識とスキルの獲得に努めた。さらに、ワークショップの主催、カンパニー(劇団)の発起から運営に至るまでのプロセスについても学び、その結果として、世界プレイバック・シアター協会(IPTN)から「修了証」を授与された。 以上の成果を実践に生かすために、申請者はすでにプレイバック・シアターの紹介を済ませた学生を対象に、さらなるスキルアップのトレーニングを半年間に渡り行った上で、老人福祉施設(デイケア)において公演活動を試みた。実践についてはビデオで録画して記録すると共に、見学した高齢者、職員だけでなく、パフォーマンスを行った学生からもアンケートをとり、現在その集計および分析を行っている最中である。今後、研究成果をまとめて公表していく段階に入っていく。 現在は、次年度に向けた本格的なカンパニー(劇団)結成のために、トレーニングを終えた学生が卒業するのを待ってチームを結成し、より高度で効果的な実践に向けた体制を整えつつある。来年度は、施設での実践回数を増やして、より効果的なプログラム実践の開発に努める。 現在の日本におけるプレイバック・シアターの活動状況の研究や把握に関しては、日本で初めて開かれた「臨床プレイバック・シアターフォーラム」(福岡)に参加して、情報収集および人脈の構築を行った。
|