2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16653055
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
高橋 渉 信州大学, 教育学部, 教授 (50154886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
守 一雄 信州大学, 教育学部, 教授 (30157854)
中野 明徳 福島大学, 教育学部, 教授 (20119605)
小林 正幸 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (70272622)
松井 賢二 新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (80199728)
小野 昌彦 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (40280143)
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Keywords | FUMIEテスト / IAT / 学校生活に関わるイメージ |
Research Abstract |
FUMIEテストは開発途上であり,本研究での活用実践を通して,さらなる改良をすることも目的としている.IATは精度の高い測定結果が得られること,活用範囲が広いことなどが北米の研究者だけでなく,日本を含む世界中の研究者によって確認されている.このことから平成16年度はFUMIEテストを用いて,一定期間の介入によって意識の変化を測定することができるかどうかを検証することを目的とし,介入可能な大学生を被験者として学校生活に関わるイメージを「学校」「教師」「子ども」などの言葉を用いて測定した.介入は,学校での教育に参加することを義務づける授業と位置付け,この授業を受講しない学生を統制群として位置付けた.この結果,それぞれのターゲットとなる言葉ごとに,介入によって異なる変化が見られた.具体的には,顕在的な質問の解答からは学校生活に関わるイメージは変化が見られなかったが,FUMIEテストの前後の差においては,「学校」「子ども」に対するポジティブなイメージが減少するものの,「教師」に対するイメージに変化が見られないというものであった.また,FUMIEテストとIATとの同等性の検証をすることを並行して進めるために,IATプログラムの試作検証を行っている.さらに,学校生活に関わるイメージや児童生徒に対する支援に関するイメージを調べることを目的として,教員約350名を被験者としてFUMIEテストを実施した. また,不登校児童生徒への介入内容等の検討のため,研究会ならびに不登校に関わるシンポジウムなどを開催し,共同研究者内のコンセンサスを得るよう試みた.
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