2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16653076
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
石井 眞治 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (60112158)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 孝 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (30144786)
長尾 眞文 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 教授 (10304461)
浜野 隆 お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (00262288)
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Keywords | 人事評価 / 成果主義 / 評価項目 / 評価方法 / 評価能力 |
Research Abstract |
本研究の目的は教員を対象とした業績対応人事評価システムを構築するために、I.既に業績対応評価システムが導入されている先進国を訪問し、評価システムを形成している評価項目を収集するだけではなく、実際に実施されている自治体の評価者や被評価者と面接調査を行い、当評価システムの方法を習得すると同時に課題を明らかにする。IIこのIの結果に基づき、日本人教師版評価項目を作成し、日本人教師(被評価者)及び学校管理者(評価者)を対象にこの評価項目を用いて調査を行い、評価項目の信頼性、妥当性を検討し、日本版評価項目を作成するとともに、予想される評価手続・方法に関する課題を明らかにする。III完成した評価項目を用いて、少数の実験学校で実際の評価を行うことである。初年度の本年は上記I資料の収集、II評価項目の作成及び信頼性・妥当性の検討、評価手続・方法の検討を実施した。主な成果は次のとおりである。 I資料収集:研究代表者及び教育委員会で教員人事評価導入に携っている指導主事2名が1週間にわたりメルボルン市に滞在し、教育委員会の担当者から、全ての文書資料を収集するとともに、評価者10名と面接調査を実施した。また、2中学校、1小学校を訪問し、15名の教師と面接調査を行った。 II一1日本版評価項目の作成:1の評価項目を翻訳し、日本版評価項目を作成した。 II-2評価項目の妥当性・信頼性の検討:幼稚園・小学校・中学校高等学校に勤務する教員4246人、学校管理者75名を対象に上記II-1の項目を含んだ調査票により調査を行った。その結果(1)学習指導技能及び生徒指導能力を測定する項目は妥当性が高い(2)勤務意欲を測定する項目に妥当性の低い項目がみられ再検討する必要がある。(3)評価者の評価能力がもっとも重要な要因であることが明らかになった。
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