2004 Fiscal Year Annual Research Report
アフリカの自立へ向けた国際教育協力政策と実践の比較研究
Project/Area Number |
16653081
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
澤村 信英 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 助教授 (30294599)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜野 隆 お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (00262288)
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Keywords | アフリカ / 国際協力 / 教育協力 / 比較教育 / 教育開発 |
Research Abstract |
本研究は、アフリカ地域に対する教育分野の国際協力に関し、政策レベルおよび現場での実践レベルにおいて自助・自立の側面から包括的に考察し、アフリカの真の自立へ向けた国際協力に新たな展望を開くことを目指している。その事例研究として、日本の主要援助国であり、かつ米国・英国などの二国間機関、国際機関、NGOの主要被援助国であるガーナおよびケニアを対象とする。国際協力の構造と特質を「自助努力(self-help efforts)」の視点から解析し、政策科学・比較教育学的手法により、基礎教育段階の教育協力の最適モデルを模索することを目的としている。 3年間の研究期間における初年度となる16年度は、全体の準備段階と位置づけ、アフリカ諸国が援助依存から脱却し自立を目指すために、国際的な教育協力においてどのようなプロジェクト形成の経験があるのか、文献レビューおよび関係者との面談調査を中心に把握する。この際、特にアフリカの教育文化・学校文化との関係に注目した。また、世界の教育援助政策の形成に影響力を有する世界銀行が重点的に支援するガーナ、およびその対象になっていないケニアの比較分析の視点を持ちつつ、全体研究を遂行しつつある。 具体的には、次のような工程で実施した。(1)既存資料の整理(4〜9月)、(2)関連先行研究の批判的検討(10〜12月)、(3)研究計画の再検討(1〜3月)。
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Research Products
(2 results)