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2005 Fiscal Year Annual Research Report

2相反応系岩石模擬物質の変形実験の試み-地殻強度問題の理解に向けて-

Research Project

Project/Area Number 16654078
Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

大藤 茂  富山大学, 理学部, 教授 (60194221)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 渡邊 了  富山大学, 理学部, 助教授 (30262497)
Keywords多相系 / 反応系 / レオロジー / 岩石模擬物質 / 変形実験 / 透視実験
Research Abstract

本研究では,大歪変形の可能な回転式変形実験装置を用いて岩石模擬物質の変形実験を行い,変形と化学反応との相互作用が岩石レオロジーに与える影響を明らかにすること目指している.
平成17年度,渡邊は,前年度に製作した平行リング型回転式変形実験装置で使用するリング型多結晶体試料の作製に取り組んだ.出発物質は,物性がよく調べられている塩化ナトリウム試薬である.上下1組のリングと内側,外側のガスケットで粉末試料を挟み,油圧ジャッキで軸圧を加え圧密により多結晶体試料を作ることを試みた.塩化ナトリウム試薬をそのまま(粒径:400-600μm)出発物質として用いた場合には圧密が不十分であったが,粒径を200μm以下に制御することにより十分な圧密が得られるようになった.しかしながら,試料作製に関して解決すべき問題が二点残っている.一点は,試料とリングとのカップリングである.リング表面には試料とのカップリングをとるために,半径方向の深さ2mmの溝がつけてある.現在は凸部と凹部の幅が同じであるため,カップリングの強度が十分ではなかった.凸部を狭く,凹部を広くすることによりカップリング強度を高める必要がある.もう一点は,圧密試料がガスケットに固着してしまうことである.ガスケット(ステンレス)表面にグラファイトや窒化ホウ素,テフロンなど潤滑性の高い物質をコーティングしてみたが,どれも効果は得られなかった.現在,解決策としてガスケットとリングとの嵌め合いをゆるくし,隙間にテフロンシートをはさむことを検討している.
一方,大藤は,パラジクロルベンゼンを岩石模擬物質とした透視変形実験を行い,相転移により生成されたパラジクロルベンゼンの新粒を核に,剪断帯が発達していく様子を観察した。しかし,剪断変形下で,相転移温度の有意な変化は観察されなかった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 岩石の電気物性-レビュー2006

    • Author(s)
      渡邊 了
    • Journal Title

      地学雑誌 114・6

      Pages: 837-861

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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