2005 Fiscal Year Annual Research Report
溶液中タンパク質におけるtrough-bond電子移動経路の定量的評価方法の構築
Project/Area Number |
16655009
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
青木 百合子 九州大学, 大学院総合理工学研究院, 教授 (10211690)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲 一成 広島大学, 大学院理学研究科, 助手 (30314727)
折本 裕一 九州大学, 大学院総合理工学研究院, 学芸研究員 (00398108)
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Keywords | Elongation法 / Through-space / bond法 / タンパク質 / 溶媒効果 / 電子移動反応 |
Research Abstract |
巨大系に対する0(N)[原子数の一次に比例するCPU時間で計算]の計算方法-高分子の理論的重合法(Elongation)を非経験的分子軌道法のレベルで実用化できるよう発展させ、RHF法、ROHF法、UHF法の全てのレベルの計算が可能となった。局在化を効率的に行うために、自然結合軌道(NBO)を基底とした領域軌道の作成に成功しこれを理論的重合法に導入した。されに、Through Space/Bond (TS/TB)解析法をNBO基底で行えるように発展させ、両者を結合することにより、Elongation-LMO-NBO based Through Space/Bond相互作用解析法(ELN-TS/TB法)を開発している。 一方、タンパク質のみならず、高分子の非線形(NLO)現象が扱えるように電場の影響のもとでのThrough Space/Bond相互作用解析が可能となるように、Fock演算子に電場のハミルトニアンを加えた状態で解析可能となるよう開発している。電場のもとで電子状態を合成し、NLO特性を示す系において、軌道間相互作用と超分極率の関係が得られるように開発した。これをポリジアセチレンの側鎖にドナーとアクセプターを交互に導入した系において超分極率β,γと側鎖間および側鎖-骨格間相互作用の関係を詳細に解析した。 さらに、PCM法など溶媒効果を導入し、溶媒中のタンパク質における協同現象や電子移動反応の解析が可能となるよう非経験的分子軌道計算プログラムパッケージGAMESSに組み込み中である。
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Research Products
(6 results)