2004 Fiscal Year Annual Research Report
トポロジカルブロック共重合体の精密合成とその凝集構造
Project/Area Number |
16655045
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
高野 敦志 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 講師 (00236241)
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Keywords | ポリ(2-ビニルナフタレン) / ポリスチレン / ラジカルアニオン化 / 2成分カテナン型複合高分子 |
Research Abstract |
溶媒にTHF、開始剤としてナフタレンカリウム、重合温度-78℃の条件でそれぞれのモノマーを添加し、リビングポリマーを合成後,1,1-ジフェニルエチレン(DPE)でエンドキャップし、さらにジフェニルエチレン型停止剤を用いて2-ビニルナフタレンならびにスチレンからなるテレケリックマクロモノマーを合成した。いずれも分子量約1万、分子量分布Mw/Mn≦1.1の試料を合成した。テレケリックポリ(2-ビニルナフタレン)(PVN)を高真空下、希薄THF溶液(0.1%以下)とし、これにナフタレンカリウムを添加し、環化反応を行った後、GPC分取操作により、環状物を単離した。さらに得られた環状PVNに金属ナトリウムをTHF溶液中で反応させ、ラジカルアニオン化した。高真空下、ラジカルアニオン化環状PVNとテレケリックポリスチレン(PS)を共に超希薄条件(0.2%以下)となるTHF溶液をそれぞれ調製し、両者を混合することにより環状PVNの近傍でテレケリックPSの末端カップリング反応を行い、PSの環化、すなわちカテナン化反応を行った。反応生成物をUV検出器を接続したGPC分析を行い、PVNのみを波長λ=320nmで選択検出したところ、環状PVNの2.5倍付近の分子量を有し、かつ分子量分布Mw/Mn≦1.1の成分の生成が収率約1%で確認された。すなわち、初めて分子量分布の狭い2成分カテナン型複合高分子の生成が確認された。現在、逆相液体クロマトグラフィーを用いた目的物の単離・精製を検討中である。なお、本研究成果は、第42回高分子学会年次大会にて発表する。
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