2004 Fiscal Year Annual Research Report
表面プラズモン共鳴現象を用いたエレクトロニックノーズシステムの機能設計と構築
Project/Area Number |
16656031
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
南戸 秀仁 金沢工業大学, 工学部, 教授 (30133466)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
草野 英二 金沢工業大学, 環境・建築学部, 教授 (00278095)
竹井 義法 金沢工業大学, 工学部, 講師 (30350755)
参沢 匡将 金沢工業大学, 工学部, 研究員
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Keywords | 表面プラズモン共鳴 / 匂いセンサ / 分子認識機能 / プラズマCVD / アンモニア / アクリル酸 / 多変量解析 / 鮮度センサ |
Research Abstract |
本年度は、(1)表面プラズモン共鳴(Surface Plasmon Resonance:略してSPR)現象を利用した匂いセンサの機能設計、(2)作製したSPR匂いセンサシステムの基本特性の評価および(3)センサ出力の解析法の確立を目指し研究を推進した。その結果、以下のような成果を上げることが出来た。 (1)表面プラズモン現象の生じる金薄膜上に、分子認識機能を付与するための有機薄膜(分子認識膜)を堆積したセンサを作製し、評価した結果、表面プラズモン共鳴現象を用いることで高感度の匂いセンサが実現できることを明らかにした。 (2)また、分子認識膜の作製法の確立を目指し、プラズマCVD法により作製条件を変化させ分子認識膜を作製し、作製したセンサの特性を評価した。その結果、分子認識膜としてアクリル酸膜を持つセンサについて、膜の最適作成条件を決定することが出来た。また、本匂いセンサが、アンモニアおよびアミン系ガスに優れた選択性と高い感度を有することから、魚介類の鮮度センサに利用が可能であることを明らかに出来た。 (3)また、本センサの出力を多変量解析することで、ガスの識別が可能であるセンサシステムを実現できた。
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