2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16656133
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
大塚 浩司 東北学院大学, 工学部, 教授 (10048803)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 三弘 東北学院大学, 工学部, 助教授 (10265184)
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Keywords | 界面活性剤 / 凍結融解作用 / 複合劣化 / 自動車窓用洗浄液 / 凍結防止剤 / スケーリング |
Research Abstract |
本研究は,界面活性剤を含んでいる各種類の家庭用洗剤や自動車窓用洗浄液を用いてコンクリート供試体に凍結融解実験を行い,界面活性剤が凍結融解作用下において,コンクリートの劣化に及ぼす影響を実験的に調べることを目的としたものである。また,塩分が存在する環境下を想定し,各種洗剤や自動車窓用洗浄液にある濃度の塩分を加えて,凍結融解実験を行い,各種洗剤等に含まれる界面活性剤と塩分との複合劣化の影響についても調べた。 実験の結果,水に1%の洗剤を加えた溶液を用いた場合の凍結融解作用時におけるコンクリートの総スケーリング量は,水道水単独の場合の総スケーリング量と変わらないものもあるが,洗剤によっては,その約11倍になるものもあることがわかった。また,自動車窓用洗浄液の中には,極めて希薄な濃度であっても塩分が加わることにより,その溶液を用いた凍結融解作用時におけるコンクリートの総スケーリング量を顕著に増大させるものがあることがわかった。特に劣化が著しかった自動車窓用洗浄液の濃度は,0.3%のものであった。この理由としては,界面活性剤特有の界面張力の低下および塩分の存在による浸透圧と水の凍結による膨張水圧との総圧が最も高くなったためであるのではないかと考えられる。さらに,濃度3%の塩水に1%の洗剤を加えた場合の凍結融解作用時におけるコンクリートの総スケーリング量は,塩水単独のスケーリング量と比べ,スケーリング量が逆に抑制されるものあることがわかった。
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Research Products
(3 results)