2005 Fiscal Year Annual Research Report
数値化環境技術を用いた鋼構造物の長期間の力学性能評価シミュレーションに関する研究
Project/Area Number |
16656136
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
後藤 芳顯 名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (90144188)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小畑 誠 名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (30194624)
岩本 政巳 名古屋工業大学, 工学研究科, 助教授 (60232716)
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Keywords | 鋼構造物 / 腐食 / 数値環境空間 / 時系列的な力学性能変化 |
Research Abstract |
ライフサイクルを考慮した鋼構造物の性能設計では初期の建設時の力学性能のみならず維持管理コストの評価のために長期間の劣化や補修が力学性能の変化に及ぼす影響を予測する必要がある.とくに,長期間の腐食による劣化の影響を予測することは現在非常に困難である.そこで,今年度は前年度検討した数値環境空間の妥当性を飛来塩分量,湿度,温度に対して実験,実測により検証した.つぎに,数値環境空間と腐食欠損履歴による力学性能を評価する構造解析とを環境要因と腐食欠損量を予測するモデルを介して統合し,鋼構造物のライフサイクルにおける腐食欠損履歴による力学性能変化の評価システムの構築を試みた.また,将来の高速計算機環境での問題点や拡張可能性などについて検討した. 1.環境空間の妥当性を閉じた人工環境での実験と実環境での実測により検証した.実験は名古屋工業大学の環境実験室,実測は日本海に面した福井県を行った.福井県での実測は継続中である. 2.数値環境空間を腐食欠損予測モデルを介し構造解析に統合し,鋼構造物のライフサイクルにおける腐食による時系列的な力学性能変化の評価システムを構築した. 3.完成されたパイロットシステムをもとにその妥当性を検証し,高速計算機環境での問題点や拡張可能性などについて検討した. 4.汎用流体解析プログラムSTAR-CDを用いた腐食環境シミュレーションおよびメソスケール気象モデルMM5による数値環境空間の実現を行い,実測結果と比較しそれらの妥当性について検討した.
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