2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16656163
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
楠田 哲也 九州大学, 工学研究院, 教授 (50037967)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久場 隆広 九州大学, 工学研究院, 助教授 (60284527)
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Keywords | ICタグ / 下水管 / マップ / 周波数 / 受信装置 |
Research Abstract |
本年度の研究成果は以下の通りである。 1)既往の特許を調査し、上水道管の漏水検知技術、鋼製マンホールの電波遮蔽を回避するための磁界にバイアスをかける技術について、特許が成立していることを明らかにした。これを受けて、特許に抵触しない方法を考える基礎を作り得た。 2)下水管内に設置するICタグの機能を検討した。機能として、管渠特性(製造年月日、出荷年月日、製造工場、製品番号、管種、管長、管径、管材料)を製造工程、出荷時、購入時、工事中、設置後に検出できること、管渠内水流の流速を計測し路上まで受動的に発信できること、管渠内の水流の水質をマイクロリアクターとして分析できること、さらに、管渠内の水流の水質をマイクロリアクターとして調整できることを設定できることを確認した。 3)電波法に抵触しない周波数帯を利用することによる路上での検出機能について検討した。深部に設置の場合わが国の規則では問題があることを明らかにした。 4)路上で車両を運行しつつ受信する可能性について検討し、40km/secを可能にする問題点について、検討した。その結果、車両側の発信装置をかなり大型にする必要があることが明らかになった。この小型化は、課題である。 5)ICタグの耐久性を管渠の材質にそろえるには、かなり厚手のコーティングが必要になると思われたので、素材を検討した。紫外線照射がほとんどないので、通常の高分子で問題ないとの結論に達した。
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