2005 Fiscal Year Annual Research Report
アンビエントノイズによる建築材料の音響特性解明に関する研究
Project/Area Number |
16656173
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
大鶴 徹 大分大学, 工学部, 教授 (30152193)
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Keywords | 粒子速度センサ / 音響インテンシティ / 音響インピーダンス / 吸音特性 / アンビエントノイズ / 校正法 |
Research Abstract |
研究2年度目として、本研究で提案する吸音特性測定手法の測定メカニズムの解明にあたった。なお実験には昨年度に導入したMicroflown社製PT-406-7型puセンサ(粒子速度センサ(マイクロフラウン)と音圧センサ(マイクロフォン)を組合わせたセンサ)の活用を図った。 まず、昨年度に続き、puセンサを用いる計測の基本に関わる以下の事項を検討・確認した。 1 uセンサのノイズ特性の把握 (i)外乱のない場合の自己ノイズ、(ii)気流が存在する場合の気流ノイズ、の2者について、新たに開発した「センサ回転法」による測定を行い、両者の周波数特性を明らかにした。 2 puセンサによる音圧と粒子速度のインパルス応答の同時計測可能性の確認 M系列法ならびにSwept Pulse法の2者により、無響室内でスピーカからの応答を計測し、妥当な応答波形が得られることを確認した。 3 puセンサの指向性 センサ回転法を利用して両センサの指向性を測定し、全周波数域にわたってpセンサは無指向性、uセンサは余弦則に従うことを明らかにした。 続いて、アンビエントノイズを用いた吸音特性測定時の入射条件解明を目的に、残響室内に設置したグラスウール近傍音場をpuセンサによって詳細に測定した。音源には(i)ピンクノイズを単数若しくは複数個の固定スピーカから発生(複数の場合は互いに無相関ノイズ)、(ii)移動音源として掃除機の稼働時発生ノイズ、を用いた。その結果、移動音源の有効性が確認された。また、ノイズの入射特性の空間-周波数両面に関する詳細なデータが得られた。吸音率との測定位置ごとの入射条件の関連の詳細解明については次年度の検討課題として現在データの処理中である。
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Research Products
(6 results)