2004 Fiscal Year Annual Research Report
情報化技術を活用したまちづくりワークショップ手法の開発と実践
Project/Area Number |
16656184
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
有馬 隆文 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 助教授 (00232067)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
出口 敦 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 助教授 (70222148)
坂井 猛 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (30253496)
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Keywords | まちづくり / バーチャル・リアリティ / 地理情報システム |
Research Abstract |
ワークショップ支援ツールの具体的な開発を行う前に、まず、文献調査や都市計画コンサルタントからのヒアリングをもとにして、ワークショップの一般的なプロセスと各段階におけるテーマ・作業について整理を行い、支援ツールの役割と利用場面について検討を行った。その事前調査の結果をもとにして2つのシステムを開発した。 一つは「まちを理解するGIS」である。一般にGISは地理情報の解析ツールであるが、ここでは対象地区のまちづくりに関する情報を一元的に管理し,ワークショップ参加者の求めに応じて必要な情報をグラフィカルに提示できるシステムとして提案した。本システム開発については、以前より取り組んでいたもので、本年度は、前述の事前調査の結果も踏まえて、旧来型のものをバージョンアップして操作性向上・データの充実を図った。 もう一つのシステムは「まちの未来を考えるVR(バーチャルリアリティ)」である。本年度はこのVRのシステムの開発と応用をメインとして研究を実施した。筆者らは、まず、対象地区の建物の簡易測量と写真撮影を行い、それらの情報をもとにして建物の3Dモデルを作成し、それをVRオーサリングソフト:Virtoolsにエクスポートして、現況の街並みを再現するVRシステムを構築した。また、これに併せて地域住民を対象に「魅力ある街を形成するための方策やデザイン等」についてのヒアリング調査を実施し、その結果をもとにして、街並み代替案のVRシステムを作成した。 以上の作業にて作成した「まちを理解するGIS」と「現況街並みVR」および「街並み代替案VR」を実際のワークショップにおいて活用し、ツールの試行運用を行った。 結果として、VRは参加者のイメージ共有や意思決定に貢献できる反面、幾つかの問題も同時に指摘された。問題解決には、ハードを上手く使うためのプログラムやゲーム手法の開発などが必要であることが明らかとなった。
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Research Products
(3 results)