2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16656187
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高橋 康夫 京都大学, 工学研究科, 教授 (60026284)
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Keywords | 琉球 / 冊封使 / 漢詩 / 使琉球詩 / 史料 / 使琉球録 / 徐葆光 |
Research Abstract |
1.「使琉球詩」の収集 ・歴代冊封正使・副使そして彼ら従客たちの残した漢詩などを可能な限り網羅的に収集する作業を継続した。国内では沖縄県立図書館を中心に国会図書館、東京大学史料編纂所、国外ではシドニー大学図書館など、各地の図書館を訪ね、所蔵する「使琉球詩」関連の漢籍の原本・写本、原刊本・再刻本などの確認、また複製を入手する作業を行った。 ・作品集のほか、使琉球録に掲載された詩、沖縄各地に残された書跡など、既知の史料はもちろんのこと、未知の作品集などの発掘に努めた。 2.「使琉球詩」の分析 ・初年度に引き続いて、申請者の発見した徐葆光『奉使琉球詩』の検討を行うとともに、蕭崇業と謝杰の『皇華唱和詩』、胡靖の『中山詩集』、汪楫の『観海集』、など他の冊封使の作品集について詳細な分析を行った。 ・残された使琉球録はもとより琉球側の史料と比較・検証を行うなど、史料批判を徹底することによって史料としての有用性を示すことに努めた。 ・徐葆光が那覇の上天妃宮と下天妃宮に残した聯は、両者の沿革はもとより、琉球王国における外交機能の変遷を考えるのにきわめて有益な史料であることを見いだした。従来の説を根本的に見直す作業を行っている。 3.「使琉球詩」データベースの構築 ・収集した「使琉球詩」を原本に使用された文字の通りに入力し、さらにさまざま属性を与えて、研究支援データベースを構築する作業を継続した。 ・原本に忠実に作成された電子テクストを活用するためどのようなデータベースソフトを活用するのがよいか、いくつかのデータベースソフトを用いてデータベースを仮構築し、比較検討した。
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