2004 Fiscal Year Annual Research Report
弱い相互作用の工学利用を目指して-「強い」弱い相互作用の可能性-
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16656292
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| Research Institution | Kyushu University |
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Principal Investigator |
石橋 健二 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (00159766)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有馬 秀彦 九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (20253495)
執行 信寛 九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (40304836)
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| Keywords | 弱い相互作用 / レプトン / 電気化学 / 小型ニュートリノ検出器 / 環境ニュートリノ / 原子炉ニュートリノ / 加速器中性子源 / 弱電気モーメント・結合自由度モデル |
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| Research Abstract |
ニュートリノは弱い相互作用だけを行う粒子として知られている。弱い相互作用では、自然界の持つ作用機構(ヒッグス機構)によりそのポテンシャル場が遮蔽されていると理解されている。このポテンシャルの遮蔽機構を阻害する場があれば、弱い相互作用を電磁相互作用程度に大きくし工学的に利用できる可能性が考えられる。
本研究では、弱い相互作用のポテンシャル遮蔽機構を阻害ために電気化学的方法に基づいてニュートリノを測定する検出器を製作し、その検出器のニュートリノ測定動作特性を調べる。当該年度は(1)環境ニュートリノ測定の性能向上の努力、(2)原子炉および加速器中性子源からのニュートリノ測定のための準備、(3)検出器の動作機構を開明するアプローチの整備を行った。
(1)環境ニュートリノ測定については検出器の信号測定システムを整備するとともに、検出器水溶液のpH値と測定感度の関係を系統的に調べた。その結果、アルカリ溶液の場合に測定感度が高いことが確認された。(2)原子炉や加速器による実験では申請のための十分な事前折衝が必要であり、実験実施には時間がかかるのが通例である。本課題は実験採択決定が秋になり遅い時期になったので実験実施にはいたらなかったが、すでに原子炉施設および加速器施設と折衝中であり来年度には実施可能と期待される。(3)本研究の検出器の動作機構を開明するアプローチとして、弱電気モーメント・結合自由度運動モデルのフレームを整備し、ニュートリノの構造と内部ポテンシャルの状況を調べる準備を行った。
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