2004 Fiscal Year Annual Research Report
GISと市民参画を組み合わせた園芸・緑化活動のユニバーサル化に関する研究
Project/Area Number |
16658016
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
平田 富士男 兵庫県立大学, 環境科学研究所, 教授 (80316041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
美濃 伸之 兵庫県立大学, 助教授 (00336835)
山本 聡 兵庫県立大学, 助教授 (10231672)
赤澤 宏樹 兵庫県立大学, 講師 (30301807)
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Keywords | GIS / 市民参画 / 緑化活動 / ユニバーサルデザイン / バリアフリー |
Research Abstract |
16年度は地域スケールでの緑地環境や人口構成、バリアフリー環境、人的サービス網の分布状況およびそれらの相互関係を広域的に把握するためのGISデータベースを構築するとともに、緑地環境のバリアフリー情報がどの程度公開されているのかについて予備的な調査を行った。まず、緑地環境分布GISは衛星データSPOT5・HRG2データから算出した植生指数分布データセット、および国土地理院発行の細密数値情報をUTM座標系に変換して作成した。また、人口構成データセットは1995年度および2000年度の国勢調査データ、バリアフリー環境データセットは各種公的刊行物、人的サービス網データセットは介護保険および支援費サービス、NPOの活動状況等より把握し、それぞれGIS解析が可能なフォーマットにデータベース構築を行った。マッピング結果からは緑地環境は一般的に公共交通のバリアフリー環境の観点から見て、アクセスの悪いところに位置し、人的サービス網からも外れていることが多いことが明らかとなった。これらのことから、緑地環境のユニバーサル化を図るには従来からの施設ハード面での整備や、それを補完するための人的サービスの充実等では一定の限界があると考えられ、緑地環境バリアフリー情報の充実およびその公開に力点を置くことが大変に重要であると考えられた。それらに関連して、Web上で確認できる緑地環境バリアフリー情報について日本の大規模公園と米国の州立公園について比較したところ、日本ではハード的なものに偏り、利用者側の視点にたったものが少ない傾向が認められた。
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Research Products
(1 results)