2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16658093
|
Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
加藤 誠 国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (50015096)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 拓 国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 助教授 (40237730)
|
Keywords | 透気試験 / 透水係数 / 透気係数 / 土壌間隙 / ダルシーの法則 / ガスメーター / 試作 / 最適制御 |
Research Abstract |
本研究は、土壌の透気性の特性を自動的に測定するための室内試験機である。室内透水試験に対応する試験器である。透水試験から得られる透水係数は、固相と液相の二相における液相の通りやすさを表す係数である。その基本理論はダルシーの法則であることは、多くの認めるところである。ここで与えられた研究は、土壌が気相、液相、固相の三相状態にある中で、固相の構成する間隙を通じて、気相や液相が移動するときの気体の通りやすさを表す係数として、透気係数を測定する試験装置の試作である。土壌間隙を通過する気体も、液体と同じように、ダルシーの法則が適用できることを大前提としている。従って、本研究では、気体の成分が、土壌表面に吸着などの作用が無い場合のみを評価している。 研究の進捗状況は、研究の初年度であるので、試験機の設計に勢力を注いだ。現在、設計に基づき、透気容器の切削などの試験機のハードな部分は修了し、計測部の取り付け、調整中である。また、透気量の計測には、透気容器の出口におけるガスメーターによる方法または、透気容器の通気入口におけるガスメーターによる方法が制御し易いかどうか討中である。また、液体としての水分の移動量は、は、ビューレットによる体積変化、荷重計による質量変化から計測し、気体としての移動量は、水分をシリカゲルなどに吸着させ、その質量変化から、土壌供試体からの水分移動を測定する等、試行錯誤から精度の得られる、最適な制御法を模索中である。 今後の見通しとしては、土壌の種類、細砂、ローム、荒木田など、順次粘土成分の増加した試料を用いて、測定精度の検討を加え、「自動透気試験機を試作」の研究を成功させたいものと考えている。
|