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2004 Fiscal Year Annual Research Report

西ナイルウイルスおよび日本脳炎ウイルスに対する動物用経口ワクチンの研究開発

Research Project

Project/Area Number 16658121
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

只野 昌之  琉球大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (80179712)

Keywords西ナイルウイルス / 日本脳炎ウイルス / DNAワクチン / 経口免疫 / 粘膜免疫
Research Abstract

哺乳動物発現ベクターのCMVプロモーター下流に西ナイルウイルスおよび日本脳炎ウイルス遺伝子RNAの外被蛋白質(prMおよびE糖蛋白質)領域cDNA断片を組み込んで、両ウイルスに対するDNAワクチン候補を作製した。両DNAワクチン候補を遺伝子導入したBHK-21細胞(ハムスター腎由来)を両ウイルスに共通して反応する抗血清を一次抗体として間接免疫染色したところ、細胞質内に特異的な蛋白抗原が発現している事が確認された。また、免疫ウエスタンブロッティング法による解析で、各ウイルス感染細胞で産生される目的蛋白に相当する移動度の抗原蛋白質が各DNAワクチン候補遺伝子導入細胞の細胞溶解液および培養液に検出された。これらのことから、両DNAワクチンが細胞内で発現する蛋白質は両ウイルス感染細胞内で産生される2種類のウイルス蛋白(prMおよびE蛋白質)とほぼ同じ分子量で、それらは細胞内のみならず細胞外に分泌される事が示唆された。また、発現蛋白が細胞外に分泌される事から、作製された両DNAワクチン候補を生体内に接種した場合、強い免疫が誘導できる事が期待された。そこで、両DNAワクチン候補を種々の量でマウスに皮下接種したところ、接種量に応じた力価で中和抗体が誘導される事が確認された。さらに、免疫誘導に十分な量の西ナイルウイルスDNAワクチン候補で免疫されたマウスに致死量の西ナイルウイルスを脳内接種したところ、免疫していないマウスに比べて有為に抵抗性を示した。次に、西ナイルウイルスDNAワクチン候補をマウスの小腸内に直接注入したところ、血液中に西ナイルウイルス抗原に対するELISA抗体が誘導された。このことは、用いられたDNAワクチン候補を腸管の粘膜から免疫した場合でも全身の免疫が誘導できる事を示唆する。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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