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2004 Fiscal Year Annual Research Report

バイオマスの新規機能性の開発・利用

Research Project

Project/Area Number 16658133
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

木場 洋次郎  愛媛大学, 農学部, 教授 (10108673)

Keywordsバイオマス / 微生物増殖促進因子 / パームファイバー / Bacillus属 / キシラン / キシロオリゴ糖 / 微生物酵素生産促進因子 / 納豆菌酵素
Research Abstract

1.バイオマスの一種であるパームファイバー中に見出された微生物増殖促進因子に関して、次の成果が得られた。
(1)パームファイバーの糖化法の検討を行った結果、脱リグニン処理した粉末パームファイバー(0.5%)と市販酵素剤セルラーゼ・オノズカR-10(0.2%)を用いて、37℃、7日間糖化する方法が最適であることがわかった。
(2)パームファイバー中に含まれる微生物増殖促進因子は、陽イオン交換樹脂に吸着することから、まず、陽イオン交換クロマトグラフィー(アンモニア水溶液による溶出)を行い、続いてゲルろ過クロマトグラフィー(酢酸水溶液による展開)による精製により、部分精製品を得ることができた。
(3)本因子による増殖促進効果は、数種の酵母および細菌に対して認められ、とくにBacillus属細菌に対して顕著であることがわかった。また、Saccharomycopsis属酵母によるグルコアミラーゼ生産、Bacillus属細菌による液化型アミラーゼおよび糖化型アミラーゼの生産を促進することが明らかとなった。
2.陸生植物のヘミセルロース成分であるキシランから調製されたキシロオリゴ糖による微生物酵素生産促進に関して、次の成果が得られた。
(1)キシロオリゴ糖の原料として、カラス麦、バーチウッドおよびラーチウッドキシランについて検討した結果、カラス麦キシランが本目的のキシロオリゴ糖原料として最適であることがわかった。
(2)キシロオリゴ糖の調製法について種々検討し、50mMのリン酸水溶液中、121℃、15分間の加水分解条件が最適あることを見出した。
(3)カラス麦由来のキシロオリゴ糖を培地に添加することによって、納豆菌(Bacillus natto)ではフィブリン分解酵素、カゼイン分解酵素、アミラーゼ、エステラーゼ、カタラーゼなどの酵素生産が促進されるという興味ある結果が得られた。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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