2004 Fiscal Year Annual Research Report
結晶コロイド固定化ゲルの膨潤、収縮による回折光波長制御と可視化センサーへの応用
Project/Area Number |
16659013
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
米勢 政勝 名古屋市立大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (00080218)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 淳平 名古屋市立大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (80220424)
宮田 勇 名古屋市立大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (70137123)
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Keywords | シリカコロイド / コロイド結晶 / 固定化ゲル / 塩基拡散法 / 回折光波長制御 / 可視化センサー |
Research Abstract |
塩基の拡散によるシリカコロイド結晶の一方向成長とゲル固定化 シリカコロイド(SiO2)粒子は、表面がシラノール基(Si-OH)で覆われており、その一部が電離して負の表面電荷を有している。その表面電荷密度は塩基の添加により増加する。粒子間の静電的相互作用の増加に伴い、無秩序に配列した"液体状態"から、規則的に配列した"結晶状態"(コロイド結晶)へ相転移する。相転移の相図、シリカコロイド結晶の一方向成長およびゲル固定化に関する研究を行い、次の成果を得た。 (1)結晶化の相図を作成し、結晶成長挙動およびメカニズム検討を可能にした。 (2)弱塩基のピリジンを膜を介して、分散液に拡散させ、pH勾配を与える新規手法を確立した。本方法により巨大結晶の生成が可能になった。 (3)結晶コロイドの一方向成長は、中和反応を伴うピリジンの拡散により生じることが分かった。 (4)結晶コロイド固定化に最適なゲル化剤組成を検討し、光重合法を用い結晶コロイド固定化に成功した。
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