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2004 Fiscal Year Annual Research Report

ステロイド感受性低下を改善するための標的分子の同定と創薬理論の構築

Research Project

Project/Area Number 16659017
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

大内 和雄  東北大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (20006357)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平澤 典保  東北大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (80181155)
Keywords気道上皮細胞 / dexamethasone / プロテアソーム阻害薬 / ICAM-1 / RBL-2H3
Research Abstract

本年度は、気道上皮細胞において、ステロイド性抗炎症薬の感受性が低下する生化学的機構について解析し、以下の成果が得られた。
1.グルココルチコイド受容体レベルと感受性の変化の解析:
ヒト気道上皮細胞NCI-H292細胞をステロイド性抗炎症薬dexamethasone(1μM)存在下で培養し、経時的にグルココルチコイド受容体(GR)及びエストロゲン受容体(ER)レベルをWestern blot法で解析した。Dexamethasone添加後2時間からGRレベルの低下が認められ、半減期は約6時間であった。この条件下ではERレベルに変化は認められず、GR選択的な分解が生じていることが確認された。このGRレベルの低下は、プロテアソーム阻害薬lactacystin及びMG-132で抑制された。NCI-H292細胞におけるインターフェロン-γ(IFN-γ)刺激による接着分子ICAM-1の発現は、dexamethasoneをIFN-γと同時に添加した場合に強く抑制されたが、dexamethasoneで8時間前処理した後、IFN-γで刺激した場合には、その抑制作用は同時添加の場合に比べて著しく減弱した。また、MG132共存下でdexamethasoneの前処理を行った場合には、抑制作用の減弱が一部回復した。したがって、プロテアソーム阻害薬によりGRの分解を抑制すると、dexamethasoneの感受性低下が抑制されることが明らかになった。
2.細胞特異性の解析:
ラットマスト細胞株RBL-2H3においてもdexamethasoneによりGRレベルの低下が生じるか解析した。Dexamethasone存在下で培養した結果、GR量は低下し、その半減期はNCI-H292とほぼ一致した。したがって、プロテアソームによるGRの分解機構は様々な細胞に存在することが示唆された。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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