2004 Fiscal Year Annual Research Report
培養細胞を用いたin vitroでの腎糸球体の再構築に関する研究
Project/Area Number |
16659050
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
栗原 秀剛 順天堂大学, 医学部, 助教授 (80311976)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂井 建雄 順天堂大学, 医学部, 教授 (90114488)
市村 浩一郎 順天堂大学, 医学部, 助手 (10343485)
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Keywords | ラット / 足細胞 / 内皮細胞 / スリット膜 / 三次元培養 / 細胞骨格 / 免疫組織化学 / タイムラプス |
Research Abstract |
糸球体の足細胞は、分裂能を失って高度に分化した細胞であり、血液を濾過し原尿を生成するために重要な役割を演じている。この細胞の障害は糸球体の機能障害に直接結びつく。そのため、足細胞は糸球体の再生を考える上で、極めて重要な細胞である。申請者らはこれまでにSV40T抗原遺伝子を導入したトランスジェニックラットより糸球体を単離し、そこから糸球体構成細胞の不死化培養株を樹立した。本研究においては、それらの培養細胞株を用いてin vitroで糸球体構成細胞を三次元構築することを目的としている。本年度は、まず毛細血管内皮細胞の培養株をマトリゲル内での管腔形成能を指標としてスクリーニングした。その結果、内皮細胞培養株として単離した一部の細胞においてマトリゲル内で血管様に延びた管腔を形成することを見いだした。この細胞が内皮細胞であることは酸化LDLの取り込みでも確認した。次に足細胞培養株と内皮細胞との共培養の条件について検討した。足細胞と内皮細胞をディッシュに培養するとそれぞれの細胞は単独でコロニーを形成し、決して混在しないことを確認し、その後2種類の細胞を3次元で培養する条件を検討した。その結果、まず、内皮細胞が管腔を形成した後に、足細胞をゲル中に加えて培養することにより、in vivoに近い状態での培養が可能となった。内皮細胞が形成した血管様の管腔の基底側に張り付いた足細胞は通常のディッシュでの培養と異なり、細胞体が大きく膨らんで突起を出した形態をとることがコンフォーカル顕微鏡を用いた3次元像の解析により明らかとなった。また、通常の培養では発現の低い一部の蛋白について3次元培養で発現の上昇も確認された。
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Research Products
(5 results)