2005 Fiscal Year Annual Research Report
診療所における臨床教育を拡充するための方策に関する調査研究
Project/Area Number |
16659131
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大滝 純司 東京大学, 医学教育国際協力研究センター, 助教授 (20176910)
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Keywords | 医学教育 / 臨床実習 / 診療所 / プライマリ・ケア / 学生実習 / 面接調査 / 診療所実習 |
Research Abstract |
1.プライマリ・ケア教育連絡協議会との共同研究の継続 昨年度の活動の中で開始した、プライマリ・ケア領域の教育に関係する五つの学会の集合体である「プライマリ・ケア教育連絡協議会」との共同研究活動を、今年度も継続した。 2.診療所における医学生の実習に関する聞き取り調査データの分析の継続 昨年度に実施した、診療所での実習を行っている大学医学部およびその実習を受け入れている診療所医師を対象とした聞き取り調査(半構造化面接)で得られたデータの分析を継続した。 3.診療所における医学生の実習を支援するための参考資料の作成 その分析結果を参考に、診療所での実習を行おうとする大学医学部およびその実習を受け入れようとする診療所医師を支援するための参考資料に必要と思われる項目をリストアップした。そのリストを目次として、参考資料の原稿を関係者で分担執筆し、編集した。内容の大半は、実習を充実させるための具体的なノウハウである。 4.診療所における医学生の実習を支援するための参考資料の公開 作成した参考資料は冊子体に印刷して関係者に配布すると共に、プライマリ・ケア教育連絡協議会のホームページにダウンロードして印刷が可能な資料として掲載した。また、この資料について医学教育関係者やプライマリ・ケア関係者の会合などで紹介した。 5.診療所実習・研修について検討するワークショップの開催 日本総合診療医学会の年次集会(平成18年3月5日宇部市)で診療所実習・研修について検討するワークショップを開催し、下記の事項について参加者と検討した。 (1)送り出す側と受け入れ先との間でカリキュラムのすりあわせ (2)各施設の担当者との接触する機会 (3)学生に対する評価 (4)指導の時間の確保 (5)研修医にさせる医療行為の範囲 (6)費用の確保
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