2004 Fiscal Year Annual Research Report
医学教育におけるファシリテーション技能に関する基礎的研究
Project/Area Number |
16659132
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
加藤 智美 岐阜大学, 医学部, 助手 (90345778)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 康之 岐阜大学, 医学部, 教授 (00163014)
藤崎 和彦 岐阜大学, 医学部, 助教授 (60221545)
丹羽 雅之 岐阜大学, 医学部, 助教授 (40156146)
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Keywords | テュトーリアルシステム / ファシリテーション技能 / テュータ育成法 |
Research Abstract |
テュトーリアルシステムの実施のノウハウはある程度確立しつつある。しかしこの教育システムにおいて重要な役割を果たすテュータの育成法は未だ明らかでない。またファシリテーション技能に関する文献も散見されるが、あくまでも教育者サイドの視点による。そこで本研究では、学習者自身の主観的観点およびカメラビデオ記録システムによる客観的観点から有効なファシリテーション技能の調査・分析を行い、そのデータを基盤に効果的なテュータ育成法の開発を行っている。 今年度は以下を行っている。 (1)学習者サイドの主観的観点による有効なファシリテーション技能の調査・分析 学生へのアンケート調査を行い、学習者サイドの視点からの有効なチュータのファシリテーション技能の分析・抽出を行っている。 (2)カメラビデオ記録システムによるテュータのファシリテーションによる学生の変容の記録・分析 複数のモデルケースを設定し、カメラビデオ記録システムを用いて記録、テュータのファシリテーションによる学生の変容の客観的な分析を行っている。 またファシリテーション技能はテュートリアルシステムのみでなく、医学教育全般において極めて重要な能力である。当大学医学部では医学部5年生を対象に医療面接実習を行っているが、この際も教員のファシリテーションは重要な役割を担う。したがって本実習においても学生が提出したポートフォリオおよびアンケート内容の分析し、有効なチュータのファシリテーション技能の抽出を行っている。
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