2005 Fiscal Year Annual Research Report
循環器疾患の登録を実施している地域住民の痴呆発症率と危険因子に関する疫学研究
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16659159
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
早川 岳人 島根大学, 医学部, 助手 (50362918)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上島 弘嗣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70144483)
喜多 義邦 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (80161462)
藤田 委由 島根大学, 医学部, 教授 (70173440)
谷原 真一 島根大学, 医学部, 助教授 (40285771)
天野 宏紀 島根大学, 医学部, 助手 (80293033)
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Keywords | 認知機能 / Mini Mental State Examination / 認知機能の有病率 / 認知機能の発症率 / 地域調査 / 国際情報交換 |
Research Abstract |
わが国の65歳時の平均余命は男性17.5年、女性22.4年であり、また百寿者も18,000人に達しており、ますます超高齢者の数は増加している。しかし、わが国における高齢者の認知機能の状況と生活習慣との関連について明らかにしている研究は数少ない。 そこで、滋賀県高島市高島支庁とマキノ支庁の65歳以上の地域住民1,078名を無作為に抽出し、対象者もしくはその家族からインフォームドコンセントをとり、同意を得られた者を対象集団とした。抽出は、性、年齢階級別(65歳から90歳以上の5歳階級)に層化して行った。 調査項目は、年齢、家族構成、血圧、身長、体重、病気の現病・既往歴、喫煙習慣、飲酒習慣、睡眠、運動頻度、趣味等の日常生活状況、認知に関する質問、日常生活状況とした。痴呆スケールにはMini Mental State Examinationスケール、臨床現場に使用されるスケール(ブロックデザイン、レイーオステリス、トレイルメイキング)を使用し、調査に関する訓練を受けた看護師によって、訪問面接調査、もしくは保健センターへの来所で実施した。なお、本調査を実施するにあたり滋賀医科大学の倫理委員会に申請し、承認を得た。 平成17年9月から調査を開始し、現在も調査を実施中である。対象者の調査への応諾率は約60%である。詳細な調査を実施しているので、対象者一人にかかる時間が長く、調査は平成18年春までかかる予定である。1月末現在、100人を終了した。最終的な解析対象者は、500人を考えている。 この研究は米国ピッツバーグ大学と、日米で地域による痴呆の有病率や発症率を明らかにしていく国際共同研究として発展させる予定である。
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