2005 Fiscal Year Annual Research Report
意思決定理論と疫学的リスクアセスメントを用いた生活習慣病対策への行動医学
Project/Area Number |
16659165
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
吉田 勝美 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (80158435)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須賀 万智 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (30339858)
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Keywords | 意思決定 / EBM / 行動医学 / Health risk appraisal / QOL / アウトカム |
Research Abstract |
従来の問題点意思決定における根拠として、EBMの成果が利用される機会が多いが、現実の判断には活用されないことが多い。本年度の経過EBMが活用されない要因分析その原因として、(1)EBMの検証モデルが単純すぎる、(2)アウトカムの設定上の限界、が示された。検討内容(1)行動医学における生活習慣の変容におけるdecision making過程の解析行動変容を促進するためには、EBMで検証された情報をrisk communicationにより正確かつ理解されやすい形式に変換する必要がある。Health Risk Appraisal(HRA)による生活習慣指導のプロセスを対象領域、検査値の基準値よりの偏差により異なるかを検討した。性差、年齢差、検査値からのずれが少ないものでは、意思決定にEBMの根拠がすぐに反映しないことが示された。(2)現実の複合意思決定を再現するモデルの開発健診における検査項目の有効性判断は予防医学サービスの重要な検討課題であるが、意思決定資料として十分とはいえなかった。従来、「癌検診の有用性」で示されるように、一検査項目による一対象疾患による予後の改善が有効性評価の根拠となっていた。現実の健診では、一検査が複数の病態を診断し、QOLの向上をもたらしていることが理解されたことから、複合意思決定法のモデル化を行つた。モデル化の際に問題として、アウトカムの設定に使用される指標の選択が指摘された。指標としての必要条件として、生死の他にQOLの改善を定量化できる指標が必要であることが本年度の研究で明らかにされた。
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Research Products
(3 results)