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2004 Fiscal Year Annual Research Report

肺気腫病態解明への新たなるアプローチ: コラーゲン線維配列の定量的測定法を用いて

Research Project

Project/Area Number 16659215
Research InstitutionNara Medical University

Principal Investigator

友田 恒一  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (90364059)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉川 雅則  奈良県立医科大学, 講師 (80271203)
木村 弘  奈良県立医科大学, 教授 (20195374)
大崎 茂芳  奈良県立医科大学, 教授 (90273911)
Keywords肺 / 生体組織 / コラーゲン線維 / 配向 / マイクロ波方式
Research Abstract

緒言:肺気腫は、肺胞壁が破壊されることで病変が形成される。肺胞壁は細胞外基質からなり、その多くはコラーゲン線維が占める。コラーゲン線維は肺胞構造を維持するために重要と考えられている。しかし肺気腫の発症・進展におけるコラーゲン線維の役割には不明な点が多い。コラーゲン線維を機能面からみると、線維配列の角度と整合度すなわち配向性が重要となる。近年、Osakiらはコラーゲン線維の配向性を非接触で定量的に測定できるマイクロ波方式を開発した(S.Osaki, Nature,347,132(1990))。皮膚や骨のコラーゲン線維配向性を測定し、運動性と密接な関連があることも報告してきた(S.Osaki, Anat.Rec.,254,147,1999)。
本研究は、配向性測定のためのヒト肺サンプル調製法を確立し、肺気腫の発症・進展におけるコラーゲン線維の配向性の変化を評価することが目的である。
実験:コラーゲン線維の配向性測定には1mm厚で3cm四方以上のサンプルが必要となる。まず予備実験としてホルマリン固定したラット肺および牛肉片(3cm×3cm×3cm)を標本として用いた。各標本をパラフィン包埋した後、1mm厚に調製した。70%エタノール液への浸漬によりパラフィンを除去した。デシケーター内で切片を乾燥して測定用サンプルを調製し、コラーゲン線維の配向性を測定した。
結果:コラーゲン線維の配向性測定用サンプルとして1)ラット肺標本2)牛肉片標本が調整可能であった。ヒト肺標本でも測定用サンプルの調製が可能であると考えられた。
次年度:ヒト肺標本、特に気腫性病変を伴った肺標本におけるコラーゲン線維の配向性を測定する。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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