2004 Fiscal Year Annual Research Report
機能性微粒子に制御させる次世代抗癌剤のナノアッセンブリ的合成と選択的デリバリー
Project/Area Number |
16659352
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
江里口 正純 東京大学, 先端科学技術研究センター, 科学技術振興特任教員(特任教授) (10114406)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋吉 一成 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (90201285)
柳衛 宏宣 東京大学, 先端科学技術研究センター, 科学技術振興特任教員(特任助教授) (30212278)
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Keywords | Diplatin / Pullula / Nanogel / Nano-assembly construction |
Research Abstract |
DiplatinはCisplatin(CDDP)とOxaliplatinのドッキング化合物でそれぞれのプラチナ抗癌剤の耐性癌細胞にも有効性が示されているが、水溶性が低いことが創薬において難点である。我々は、ナノゲル粒子のプルランを用いてDiplatinの水溶性を改善することを目標に実験を行った。このナノ粒子は6〜7個の主鎖のプルランと側鎖のコレステロール残基から構成されており(CHP : Cholesterol-bearing pullulan)、両親媒性のであるため、複雑な電子分布を持つ化合物は水中で自発的にナノゲル粒子内へ取り込まれる。80℃の熱処理により3mgのCHP粒子(4~5 nmolのCHP粒子に相当)には2.0mgのOxaliplatinおよび1.5mgのCDDPが封入できた。CHP無しの状態ではCDDPは結晶化した。Diplatin/CHP複合体を用いた種々の癌細胞に対する細胞増殖抑制効果を認めた。
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