2004 Fiscal Year Annual Research Report
脳誘発磁界測定による視野認知機能の新規評価法の開発
Project/Area Number |
16659383
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
山下 純宏 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (90026948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 光広 金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (70218460)
賀戸 久 金沢工業大学, 先端電子技術応用研究所, 所長 (60278091)
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Keywords | ocular dominance / visual evoked magnetic field / dipole moment / age / latency |
Research Abstract |
眼優位性と年齢、潜時、電流モーメントに注目し,視覚刺激に対する後頭葉の反応について調べるため,健常人を対象として一次視覚誘発磁界反応(V1反応)を脳磁計で測定し検討を行った。 被験者14名を20歳代,30〜40歳代,50〜60歳代に分けて検討したところ,V1反応潜時は20歳代,30〜40歳代に比し50〜60歳代で潜時が有意に延長する傾向を認めた。また,右手利き被験者を,左目利き群,右目利き群に2分して左右眼をそれぞれ刺激したときのV1反応の潜時と電流モーメントを検討したところ,左目利き,右目利き被験者共に,耳側視野刺激,鼻側視野刺激によるV1反応潜時で,利き目と非利き目との間に差を認めなかった。一方,左目利き被験者の鼻側視野刺激による電流モーメントは左眼刺激に対する反応が強く,右目利き被験者では右眼刺激に対する反応が強い傾向があった。また,左目利き被験者の耳側視野刺激による電流モーメントは,右眼刺激の反応が強い傾向があり,右目利き被験者は右眼刺激の反応が強い傾向があった。すなわち,左目利きの被験者は左後頭葉におけるV1反応の電流モーメントが右後頭葉よりも強く,右目利きの被験者は右目刺激によるV1反応の電流モーメントの方が強い傾向があった。 以上より,視覚刺激に対するV1反応の潜時は,加齢により延長する可能性があると考えられた。また,眼優位性はV1反応の左右差を生ずる因子であり,更に研究を重ねる必要があると考えられた。
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