2005 Fiscal Year Annual Research Report
生体蛍光検出装置を用いた遺伝子発現の画像化システムの開発
Project/Area Number |
16659389
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
田宮 隆 香川大学, 医学部, 助教授 (50252953)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河井 信行 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (40294756)
松本 義人 香川大学, 医学部附属病院, 助手 (80311827)
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Keywords | gene therapy / gene expression / glioma / adenovirus vector |
Research Abstract |
我々は、脳腫瘍の遺伝子治療を成功させるために非常に重要である生体内での遺伝子の発現とその分布を正確に把握するための方法として、生体蛍光検出装置を用いた生体内での外来遺伝子発現の画像化システムの開発を行っている。まず、ルシフェラーゼ遺伝子をウイルスベクターを用いて細胞に導入発現し、生体蛍光検出装置を用いて、in vivoで遺伝子発現の画像化システムの構築を目的として研究を行った、またその他、脳腫瘍に対する分子生物学的研究を幅広く行った。 ルシフェラーゼ遺伝子を恒常的に発現する腫瘍細胞を作成し、その生体内での状態を、生体蛍光検出装置で画像化した。さらに、治療遺伝子(薬剤感受性遺伝子)を持ったウイルスベクターを投与し、その治療効果を検討し、有効性が認められた。さらに治療遺伝子(薬剤感受性遺伝子・Cytochrome p450)とルシフェラーゼ遺伝子ぼ両方を持つアデノウイルスベクターを作製し。これにより、生体内での遺伝子発現の画像化を検討している。また、ES細胞から作成した神経幹細胞にルシフェラーゼ遺伝子を挿入し、その細胞をラット脳内、脳腫瘍モデルに注入し神経幹細胞の分布状態を検討し、その遊走性を明らかとした。 その他の脳腫瘍に対する分子生物学的研究を行った。グリオーマ細胞に対す蛋白治療として、p53 proteinを用いて直接細胞内に導入する方法の有効性を明らかにし、また新しいヒトのグリオーマ抗原(RFX4)を同定し、その免疫反応を検討した。これらは論文として発表した。
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Research Products
(2 results)