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2004 Fiscal Year Annual Research Report

一過性大腿骨頭骨萎縮症の病態解明および治療法の確立

Research Project

Project/Area Number 16659413
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

井上 重洋  京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (10184748)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤岡 幹浩  京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (50360029)
Keywordspositon emisson tomography(PET) / transient osteoporosis of the hip(TOH) / 血流量 / 血管床容積 / 大腿骨頭 / 骨代謝異常
Research Abstract

positron emission tomography(以下、PET)を用いて、一過性大腿骨頭骨萎縮症(transient osteoporosis of the hip、以下TOH)の骨内循環動態を明らかにし、TOHの病態を解明することを目的としている。現在までに2症例に対してPET検査を施行し血流量と血管床容積を測定した。2症例とも有症状期にPETを施行し、血管床容積の増大と血流量の増加、すなわち充血の所見を認めた。しかし、これがTOHの自然経過のどの時点を観察しているのかによって解釈が異なってくる。今後は、PET検査を経時的に行うことでTOHにおける循環動態の推移を観察して、充血所見が病態そのものを示しているのか2次性の変化を表しているのかについて検討していく予定である。
また、3相骨シンチグラムを用いてTOHの血行動態評価を行った。3相骨シンチグラムでは第1相で主として血流を、第2相は血流、血液プール量、骨代謝を、そして第3相は骨代謝を反映する。上記の2症例ともに第1相と第3相でuptakeの増強を認め、TOHでは血流量と骨代謝がともに充進していることがわかった。
凝固線溶系・脂質代謝異常は、血管の異常と密接に関連しているという報告が多い。今回、TOHと凝固線溶系・脂質代謝異常との関連について調査した。Lipoprotein(a)(以下、Lp(a))は動脈硬化を誘発し、かつ線溶系を阻害する物質として知られている。TOH症例を含めた大腿骨頭内循環動態障害を疑う症例に対してLp(a)の血中濃度、Lp(a)フェノタイプ、そしてその他の凝固線溶系や脂質代謝の関連物質(総ホモシステイン、トータルPAI-1、ApoA、ApoB、HDLやLDL)の血中濃度を計測しているが、今のところ有意な関連を認めていない。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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