2004 Fiscal Year Annual Research Report
自己抗原解析を中心とした子宮内膜症の病態プロテオミクス
Project/Area Number |
16659456
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
竹下 俊行 日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60188175)
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Keywords | 子宮内膜症 / プロテオミクス / プロテオーム / 自己抗原 / 自己抗体 / ウエスタンブロッティング |
Research Abstract |
1.検体の採取:患者同意のもと、子宮内膜症患者の血清、腹水、子宮内膜症病変組織、子宮内膜の採取を行なった。対照症例として、子宮内膜症以外の良性卵巣嚢腫患者の血清、腹水、嚢腫の採取を行なった。現在までに子宮内膜症症例、約20検体、対照症例、7検体(皮様嚢腫5例、粘液性嚢腫1例、漿液性嚢腫1例)が採取された。 2.予備実験:子宮内膜を泳動サンプルとするために、まず胎盤、子宮筋層、子宮筋腫組織といった大量に採取可能なサンプルをもちいて、サンプル調整、泳動条件の予備実験を行なった。組織破砕の条件検討として、ポリトロンによる破砕、液体窒素下の乳棒と乳鉢による粉砕を検討した。変性条件の検討として、尿素、チオ尿素、塩酸グアニジンを用いた。液体窒素下で乳棒と乳鉢により組織を粉砕し、塩酸グアニジンを変性剤とした際に、より解像度の高い二次元電気泳動プロテオーム像が得られた。胎盤プロテオームについては質量分析計によるタンパク同定をおこない、およそ100種のタンパクを同定した。また、胎盤タンパクを二次元電気泳動により展開し、患者血清を一次抗体とした免疫ブロッティングを行い、血清希釈率の検討をおこなった。 3.二次元電気泳動および質量分析:子宮内膜症病変組織、子宮内膜、患者血清、患者腹水を二次元電気泳動装置および質量分析計をもちいて、それぞれのタンパクプロファイルの作成を開始した。さらに正常群とのディファレンシャルディスプレイを開始した。
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Research Products
(2 results)