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2004 Fiscal Year Annual Research Report

培養ヒト角膜内皮細胞シート自家移植の臨床応用を目指した開発

Research Project

Project/Area Number 16659478
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

西浦 正敏  京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (70347459)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森 和彦  京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (40252001)
Keywords角膜 / 角膜内皮細胞 / 培養 / 羊膜 / ゼラチン / 移植 / 再生医療
Research Abstract

角膜内皮疾患に対する新しい治療として、培養ヒト角膜内皮細胞シートの作成とその移植についての検討を行っている。そのキャリアーとしてヒト羊膜、そして吸収性高分子ゼラチンゲルをキャリアーとして用いたもの、それぞれの培養ヒト角膜内皮細胞シートの作成を試みた。角膜内皮細胞の初代培養方法は、角膜実質より剥離したデスメ膜をデイスパーゼ処理することにより採取された角膜内皮細胞から細胞浮遊液を作成し、作成された細胞浮遊液は12穴培養皿状に播種し、培養を行った。適宜トリプシン-EDTA処理を行い、継代培養を行った。ヒト羊膜は帝王切開の際に採取し、-80度保存後、羊膜上皮細胞を除去した。継代培養ヒト角膜内皮細胞を用いて、高濃度細胞浮遊液を作成し、上皮除去後の羊膜上に播種し、14日間培養した。作成された角膜内皮細胞シートではヒト角膜内皮細胞は羊膜上に平坦で敷石状に並ぶ多角形の連続する単層の角膜内皮層を形成していた(細胞密度:3285.3±62.0cells/mm^2)。
移植実験における動物はホストとして日本白色家兎を用いた。角膜中心部を直径7mmで切除した角膜片のデスメ膜を内皮細胞と一緒に除去し、直径6.25mmの培養ヒト角膜内皮細胞シートを角膜片の実質上に静置・移植し、その角膜片をもとの白色家兎のもとの角膜に縫合した。コントロールの内皮を除去したもの、羊膜のみを移植したものでは術後強い角膜浮腫を認めたが、培養ヒト角膜内皮細胞シートを移植した群では浮腫は認められず、角膜の透見性も良好であった。またシャム手術を行った群と比較しても、培養ヒト角膜内皮細胞シート移植群はその角膜厚の平均値において術後1〜7日目まで有意差を認めなかった。術後7日目の移植角膜片では、羊膜上に単層の連続した角膜内皮層を認め、角膜内皮細胞は移植前の形態を保つていた。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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