2005 Fiscal Year Annual Research Report
培養骨格筋細胞移植による麻痺に陥った顔面表情筋の活性化の研究
Project/Area Number |
16659489
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
中島 龍夫 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40095633)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 一郎 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10171737)
貴志 和生 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (40224919)
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Keywords | 廃用性萎縮 / 筋芽細胞移植 / 坐骨神経 / 培養 |
Research Abstract |
F344ラットの大腿神経を切断し、切断後様々な時間に腓腹筋、ヒラメ筋を採取し、組織学的に神経切断後いつごろから廃用性萎縮が始まるかを組織学的に観察した。廃用性萎縮が確認された後に、坐骨神経を手術用顕微鏡下に再吻合を行い、ワーラー変性に陥った運動神経内に神経線維が伸長してくる様子と、腓腹筋、ヒラメ筋に至るまでの時間経過を測定した。 またGFPラット由来骨格筋より、骨格筋細胞株を樹立し、同系ラットへの移植実験を行った。 廃用性萎縮完成後、坐骨神経を再吻合し、様々な時間の後に培養骨格筋細胞の腓腹筋、ヒラメ筋筋体内への細胞移植を行う。培養細胞はトリプシン処理後、PBS100μlに1x10^5、1x10^7個の細胞を浮遊させ、インスリン針で注射により筋体内数箇所に移植した。主に神経が再生し、神経筋接合部に達すると考えられる前後での移植を中心に行った。移植後、骨格筋組織を採取しその再生の程度を組織学的に検討するとともに、移植骨格筋が生着しているか否か、蛍光顕微鏡で確認した。また、移植後1ヶ月後に移植ラットをネンブタール麻酔下に腓骨神経を含めた腓腹筋、ヒラメ筋を採取し、37度でリンゲル液内で筋体片側を固定し対側に張力計を取り付け、腓骨神経に電気刺激を行い、腓腹筋、ヒラメ筋の最大収縮力を測定した。 神経吻合後さまざまな時間で筋芽細胞を移植したが、優位な筋の再生は見られなかった。移植骨格筋細胞がapoptossisを起こしている可能性も含め検討中である。
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