2004 Fiscal Year Annual Research Report
表皮樹状細胞の創傷治癒過程各期における発現と機能の検討
Project/Area Number |
16659490
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
岸邊 美幸 金沢医科大学, 医学部, 助手 (40298336)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石倉 直敬 金沢医科大学, 医学部, 教授 (60159712)
島田 賢一 金沢医科大学, 医学部, 助手 (20288294)
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Keywords | 樹状細胞 / Rho |
Research Abstract |
樹状細胞の突起形成に関与しているRhoファミリーの一種が表皮樹状細胞で発現しており,皮膚の性状によって発現量や部位が異なることを確認した。Rho A,Rho B,Rho G,cdc42,Rac1である。樹状細胞の突起はその成熟度,特に抗原提示機能と密接な関係があると考えられ,Rhoは機能的な評価に有用であると思われる。慢性的に炎症が持続する肥厚性瘢痕やケロイドに,何らかの免疫反応の関与が推察され,皮膚に存在する代表的な抗原提示細胞である樹状細胞もこれらの発生に深く関与しているものと思われる。 このうち最も安定して表皮樹状細胞に発現を認めたのはRho Bであった。対象は10代後半から30代前半までの若年者で,紫外線による影響を除外するため非露光部組織とした。従来から表皮樹状細胞のマーカーとして知られているCD1aをコントロールとし,抗CD1a抗体と抗Rho B抗体による2重染色を施した。結果はヒト表皮樹状細胞ではCD1a同様にRho Bが発現していたが,病態によってはCD1aとの発現の差も多く,これが樹状細胞の成熟度によるRho B発現量の差なのか(Rho B発現を成熟度の目安と捕らえてよいのか?)という点で再検討を要すると判断した。またRho A,Rho G,cdc42,Rac1でも発現を認めたが,部位や病態によって発現の程度にかなりの差があり,さらに検体を増やしての検討が必要であるため,材料の収集を行った。
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