2005 Fiscal Year Annual Research Report
機械的刺激に対する細胞応答を利用した口腔組織の健康法に関する研究
Project/Area Number |
16659512
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
土肥 敏博 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (00034182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 克也 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (10116684)
森岡 徳光 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (20346505)
北山 友也 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (60363082)
竹本 俊伸 広島大学, 歯学部, 教授 (00236506)
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Keywords | 機械的刺激 / 血流量 |
Research Abstract |
本年度は、非接触型レーザードップラー血流計を用いて、機械的刺激による歯肉微小循環への影響について検討をおこなった。また、機械的刺激に用いるのに最適な形状および刺激方法について解析をおこなった。 1)広島大学歯学部附属歯科衛生士学校の学生を被験者とし、機械的刺激による歯肉微小循環の血流量の変動を検討した。与えた刺激は、ナイロン製歯ブラシ、シリコン製音波歯ブラシおよび試作したシリコン製マッサージ器具である。結果、いずれの場合でも血流量の増加が認められた。しかしながら、ナイロン製歯ブラシおよびシリコン製音波歯ブラシと比べ、試作シリコン製マッサージ器具での刺激が一番効果的であった。 2)ラットについても同様の実験をおこなった。その結果、ナイロン製歯ブラシおよび試作シリコン製マッサージ器具で血流量が増加した。しかしながら、市販品であるシリコン製音波歯ブラシでは、血流量は低下した。 3)ラットについて、機械的刺激をおこなった後、血流量増加の持続時間についても検討をおこなった。その結果、ナイロン製歯ブラシと比べ試作シリコン製マッサージ器具で血流量増加の持続時間が持続した。 これらの結果を踏まえ来年度は、機械的刺激をおこなった動物について歯肉の組織学的解析をおこない、細胞レベルでの変動を解析する。また、LPSおよびproteaseを用いた歯周病モデルの作成をおこない、病的状態に対する機械的刺激の有用性の判定、および解析へと研究を進めたい。
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