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2004 Fiscal Year Annual Research Report

消化器系機能に基づく新しい咀嚼機能評価法の開発

Research Project

Project/Area Number 16659527
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

服部 佳功  東北大学, 病院, 講師 (40238035)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 智昭  東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (50312591)
高津 匡樹  東北大学, 病院・助手 (50343033)
岩松 正明  東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (30343031)
Keywords咀嚼 / 消化 / 胃排出速度 / 呼気試験 / 咬合条件 / 短縮歯列 / 精咀嚼
Research Abstract

消化器の入り口である口腔は、食物を摂取・咀嚼し、食道以下の消化管へと移送する役割を担う。咀嚼による食物の細分化には、食物と消化液との接触面積を増して化学的消化を助ける働きがあり、咀嚼粉砕程度の相違は胃からの食物排出速度に影響を及ぼすと報告されていることから、咀嚼能力を消化機能に基づいて評価できる可能性が推察される。本研究の目的は、胃排出速度など消化機能の評価尺度を用いた咀嚼機能評価法の開発にある。初年度の今年は、朝食程度の軽食を試験食に用い、咀嚼条件を種々に変化させて、それが胃排出速度に及ぼす影響を呼気試験法により検討した。対象は口腔ならびに消化器系に疾患を認めない若年成人14名とした。その結果、一口量を60回咀嚼した後に嚥下する精咀嚼と、咀嚼回数を1/3の20回に減じた丸呑みでは、後者の胃排出速度(t-max)が有意に低下(t_maxが延長)することが判明した。一方、スプリント様の口腔内装置を用いて完全歯列と短縮歯列の2種の咬合条件を再現し、一口量を60回咀嚼した後嚥下させた場合、篩分法による咀嚼粉砕能は有意に低下したものの、胃排出速度には有意な変化が生じなかった。また上述の丸呑み条件に先立って、10分間のガム咀嚼を行わせた際には、精咀嚼との間に有意な排出速度低下は認められなかった。このことは、食物粉砕の程度が必ずしも消化機能に影響を及ぼすものでないこととともに、口腔の機能動作が消化機能に影響を及ぼす可能性が示唆された。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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