2004 Fiscal Year Annual Research Report
間葉系幹細胞を応用したバイオハイブリッド人工骨の開発
Project/Area Number |
16659536
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
赤川 安正 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00127599)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 隆靖 広島大学, 病院・講師 (60240876)
是竹 克紀 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (50346508)
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Keywords | 間葉系幹細胞 / バイオハイブリッド人工骨 / スキャフォールド / 連通孔 / 骨増生 |
Research Abstract |
骨増生における骨移植材として,従来の自家骨移植にかわる新しい材料である自己間葉系幹細胞と連通孔を有する新開発のハイドロキシアパタイトを組み合わせた「バイオハイブリッド人工骨」を目指して,骨新生のスキャフォールド(足場)としてのハイドロキシアパタイトの連通孔内に自己間葉系幹細胞を導入し,確実な骨再生能を有する材料の開発を目的として,研究を立案し実行した。本年度の研究実施状況を以下に示した。 1.動物からの間葉系幹細胞の採取,分化。増殖 雄性ビーグル犬より骨髄液を採取,骨髄幹細胞の分離・培養後,超高速幹細胞培養法により分化。増殖させた骨芽細胞を得た。 2.バイオハイブリッド人工骨の作成 得られた骨芽細胞をアパタイトブロック内の連通孔内に導入し,骨形性能を有するバイオハイブリッド人工骨を作成した。 3.バイオハイブリッド人工骨の動物への填入 雄性ビーグル犬5頭の両側小臼歯,第一大臼歯部に用意した無歯顎部に高さ5mm長さ10mm幅8mmの骨欠損を作製し,同部に欠損と同形状のバイオハイブリッド人工骨を填入した。 4.臨床的ならびに放射線学的観察。 手術後1,2,4,8週に口内法X線写真の撮影を行い,同時に臨床的に口腔内の診査を行った。 次年度では,8週後に動物を塗擦し,バイオハイブリッド人工骨を含む組織標本を作成,組織学的ならびに組織形態計測学的検討を併せて行い,新開発のバイオハイブリッド人工骨の骨形性能を検討する。
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