2005 Fiscal Year Annual Research Report
間葉系幹細胞への血管新生遺伝子導入による血管網構築を応用した顎骨再生治療の確立
Project/Area Number |
16659564
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
松本 剛一 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (60199867)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 靭彦 神奈川歯科大学, 高次口腔科学研究所, 教授 (70084770)
李 宇錫 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (90288085)
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Keywords | BMSC / HGF / GENE THERAPY |
Research Abstract |
1、bone marrow stromal celとβ-TCFブロックの3次元培養(BMSC/β-TCP複合体の形成) F344系6〜7週齢雄性ラット大腿骨より骨髄細胞を採取した。骨髄細胞は10%FCS alpha-MEM培地にて培養する。3日後に浮遊細胞を除去し、得られた付着細胞をbone marrow stromal cell(BMSC)とし、さらにBMSCがconfluentになるまで4日間培養を行った。その後、trypsin-EDTA処理を行い細胞を剥離した後、24-well flat bottom plate中で1X10^6 cells/mlのBMSCをβ-TCPブロック(2mmX2mm)上に静かに播種した。培養液中にDEX, vitamin C phosphate, β-glycerophosphateを含んだ骨形成培地を用いて2週間の3次元培養を行った。 2、BMSC/β-TCP複合体への遺伝子導入と皮下移植 培養終了3日前にBMSC/β-TCP複合体にHGF adenovirusを感染させた後、同系ラット皮下にBMSC/β-TCP複合体の移植を行った。またHGF遺伝子導入によるBMSCのアルカリフォスファターゼ活性について解析を行ったが、コントロール群に比べ有意な上昇はみられなかった。 3、骨形成の評価 移植後4週間目に皮下からBMSC/β-TCP複合体を摘出し、組織学的に骨形成について解析を行った。遺伝子導入群において良好な骨形成がみられた。しかしながらコントロール群においても骨形成は認められ、HGF遺伝子導入群とコントロール群との間に明らかな骨形成能の違いは認められなかった。また血管形成についてもコントロール群との間には差異はみられなかった。
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