2005 Fiscal Year Annual Research Report
骨再生を目指した転写因子Osterixの機能調節機構の解明
Project/Area Number |
16659567
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
加我 正行 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (70125300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 善隆 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (30230816)
出山 義昭 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (80271667)
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Keywords | オステリックス / 転写因子 / 骨芽細胞様細胞 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、Osterix転写活性化領域の詳細を同定するために、GAL4-binding sitesと連接させたルシフェラーゼreporter plasmidを用いたGal4融合システムレポーター分析を行い、Osterixの転写活性を調べた。その結果、Osterixの転写活性領域がプロリンとグリシン残基に富んでおり、哺乳類とイーストの細胞における活性の特性を持っていることを認めた。GST-pull down分析および免疫沈降法では、TBPではなく、基本転写因子であるTF-IIBが転写活性領域に結合することを示した。 さらに、Osterix相互作用因子を探索するために、FLAG-tagを付加したOsterix発現plasmidを培養細胞に導入し、αFLAG抗体を用いた免疫沈降法を行ったところ、in vivoとin vitroにおいて、OsterixがそのC末端Zinc-Finger領域を通して、クロマチンリモデリング因子Brg-1および癌抑制遺伝子p53と相互作用することを見つけた。 Osterixにより発現制御される遺伝子群の検索するために、G418耐性遺伝子を有したOsterix発現plasmidを作製し、薬剤選択によりOsterix遺伝子をstableに過剰発現するSaOS2細胞を樹立し、その遺伝子発現について解析した。RT-PCR法により骨芽細胞特異的遺伝子群の発現について検討したところ、Osterix導入により、親株のSaOS2細胞に比べてオステオカルシンmRNAの亢進が確認できたが、アルカリ性ホスファターゼmRNAの発現には影響がみられなかった。さらに、網羅的遺伝子発現解析を行った結果、Osterix導入により発現亢進また抑制される遺伝子が多数検出された。
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