2004 Fiscal Year Annual Research Report
顎変形症患者の顎口腔機能三次元統合解析システムの構築
Project/Area Number |
16659573
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中島 昭彦 九州大学, 歯学研究院, 教授 (00037524)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早崎 治明 九州大学, 大学病院, 講師 (60238095)
後藤 多津子 九州大学, 歯学研究院, 助手 (60294956)
徳森 謙二 九州大学, 歯学研究院, 助手 (40253463)
青木 義満 芝浦工業大学, 工学部, 講師 (00318792)
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Keywords | 顎変形症 / 顎運動 / 骨格歯列統合画像 / コンピュータグラフィックス / 顎関節症 / 非接触三次元計測装置 / 3D-CT像 |
Research Abstract |
顎変形症患者においては、特に顎関節症状を有する割合の多いことが報告され、顎関節症状と顎顔面骨格、歯列咬合面、顎関節部および咀嚼筋の三次元形態や顎運動は、密接な関連があると推測されている。しかしその詳細はまだ明らかでない。本研究の目的は、1)総合的に顎口腔機能を三次元的な分析・診断を行うことができるシステムを確立し、2)顎変形症患者における顎関節症と顎顔面口腔領域の三次元的な形態および顎運動の相互関係を明らかにすることである。 本年度においては、顎顔面骨格の3D-CT像に非接触三次元計測装置を用いて計測した歯列模型像を統合し、この統合像に顎運動計測装置(トライメット)によるデータを組み込むことで、形態および顎運動を四次元的に可視化するシステムを構築した。当初の計画通り、3D-CT像と歯列模型像の統合にはセラミック真球を用いた。研究成果は第14回顎変形症学会(於・福岡)、2004年顎関節学会総会(於・新潟)、2004年電子情報通信学会・医用画像研究会、第10回コンピュータ歯科医学会などで口頭発表し、その一部はOrthodontic Waves Japanese Edition、日本医用画像工学会誌、電子情報通信学会信学技報などに論文として発表した。今の段階では視覚的表示にとどまっているため、今後は定量評価法へと発展させて顎変形症と顎関節症との関係を明らかにする計画である。
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